内容説明
本書は、主観的側面が強い感覚・知覚を、いかにして客観的に捉え、さらに量的に表現するかの問題を取扱う。著者が協力者とともに実施した多くの実験研究を例に、具体的に解説し論じていく。日本を代表する知覚研究者による半世紀を超える研究の総まとめ。実験データに基づいた視覚心理学の展望が得られる。日本心理学会第72回大会での国際賞特別賞受賞記念講演に基づいている。
目次
第1章 知覚の測定法
第2章 色の知覚の測定
第3章 形の知覚の測定
第4章 空間知覚の測定
第5章 運動知覚の測定
第6章 知覚‐認知過程の測定
第7章 結語
著者等紹介
大山正[オオヤマタダス]
1928年東京に生まれる。1951年東京大学文学部卒業。1956年東京大学大学院特別研究生修了。1961年文学博士。1963~64年フルブライト研究員としてコロンビア大学留学。1956~65年北海道大学文学部講師、同助教授。1965~80年千葉大学文理学部助教授、同人文学部教授。1980~88年東京大学文学部教授。1988~98年日本大学文理学部教授。1998~2008年同大学院非常勤講師。1994~2000年日本学術会議会員。1983~89年、1992~98年日本心理学会常務理事、同編集委員長(1992~98年)。2003年~日本心理学会・日本色彩学会・日本アニメーション学会名誉会員。2007年日本心理学会国際賞特別賞受賞。2009年日本色彩学会賞受賞。主要研究テーマは実験心理学、心理学研究法、心理学史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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