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内容説明
日本神話に描かれた知られざる神々の実像とは!―日本人の源流をたどる本。
目次
序章 『古事記』の誕生(『古事記』とは何か―天皇統治の正統性を説いた日本最古の歴史書;日本人と八百万の神―自然への畏怖から生まれた見えざる神の偶像化 ほか)
第1章 国生みと神生み(天地初発とアメノミナカヌシ―皇室と深い関係のある原初の神;国生みとイザナキ―なぜ淡路の島々が選ばれたのか ほか)
第2章 国造りと国譲り(稲羽の素兎とオホナムヂ―古代の文化交流を物語るヤガミヒメへの求婚;古代出雲と八十神―オホナムヂの成長を促す神から与えられた試練 ほか)
第3章 神代から人代へ(天孫の先導とサルタビコ―田の神、道祖神など多彩な神格を持つ異形の神;アマテラスの命とアメノウズメ―太陽の道を切り開いたシャーマン ほか)
第4章 神武東征とヤマト王権(神武東征とカムヤマトイハレビコ―大和に新王権を築き上げた初代天皇;ヤタガラスとカモタケヅノミ―天の遣いで天皇を導いた賀茂氏の祖神 ほか)
著者等紹介
吉田敦彦[ヨシダアツヒコ]
1934年生まれ。東京大学大学院西洋古典学専攻課程修了。フランスで比較神話学の泰斗ジョルジュ・メジルに学ぶ。フランス国立科学研究所研究員、成蹊大学、学習院大学文学部教授を経て、学習院大学名誉教授。専門は比較神話学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ユウユウ
19
病院の待ち時間に最適だった。図説なので史料集読む感覚。比較神話学専門ということで、古事記の解説としてはかなり平易で入門的であると同時に、神話の解説としては世界各地の神話との比較検討がなされ、興味がそそられた。索引があるともっとよかったなぁ。2020/10/13
TheWho
12
古事記成立の経緯から、国生みと神生み神話と国造りと国譲り神話、そして神代から人代へ、神武東征とヤマト王権と一連の古事記の物語が、時系列に記述し、そしてその伝説の地や神社を地図上表し分かり易く解説している。また日本書紀や続日本紀、日本後紀等類似の歴史書を引用や東南アジアの伝説など外国の伝説との対比を含めた著者の真摯な歴史観が好ましく感じられた。戦後の神話抜きの偏った国史教育を受けた世代必見の一冊です。2014/08/03
つだしょ
1
ざっと粗筋はわかるが、神の名前がカタカナで、嫌がらせかっ!というぐらい覚えずらい。著者が比較神話学の専門化で、世界各地の主な神話と比べるのはとてもおもしろいが、「類似してるから、人間みな一緒で平等じゃね?」みたいなイデオロギーや、「起源一緒かもね」とかに結びつけようとはしないでほしい(本書の中では、ない)。神話の類似は、「あの人タイ 人に似てるよね」とか、「納豆 にマヨネーズかけると、ステー キに似てるよね(?)」程度のノリ でいきましょうよ。学問的な立場で、ざっとカバー。ある程度の知識は前提の教養書。2012/11/20
東側ギャン
0
ふむっって感じだった、けどニンジャの話がない・・・おかしい・・・これはソウカイヤの陰謀か?2017/06/26
鹿
0
少し高めの本だったが、この夏の研修旅行の予習のために購入。古事記の内容をとてもわかりやすく解説してくれている。地図や図が沢山あり、視覚的にも内容にすっと馴染めるようになっていると思う。また、監修の吉田敦彦さんが比較神話学を学んだ方であるためか、周辺諸国や欧州の神話と古事記の内容の類似点なども解説されている。わかりやすくてすいすい読めるのだが、ただやはり出てくる神が多いため、神々の関係が混乱してくる。もう一度読み直さないと勉強にはなっていないかもしれない……。興味を持つきっかけには良いと思う。2012/08/11