青春新書インテリジェンス
原発の後始末―脱原発を加速させる必要条件

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  • サイズ 新書判/ページ数 205p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784413043533
  • NDC分類 543.5
  • Cコード C0200

内容説明

廃炉の莫大なコストと期間、除染、代替エネルギーの問題、置き場のない放射性廃棄物…すべての日本人がいま、知っておきたいこと。

目次

1章 福島第一原発事故の後始末(2011年の12月に、日本政府は「冷温停止」と「原発事故収束宣言」を出しました。これで、放射能漏れの危険性はかなり少なくなったといえるのでしょうか?;福島第一原発事故以降も、あちこちの原子力発電所や関連施設でトラブルが頻繁に起こっています。甚大な被害が出たにもかかわらず、関係者の意識改革がまったく行なわれていないように感じます。抜本的な解決策はあるのでしょうか? ほか)
2章 除染作業という後始末(福島第一原発周辺の除染作業はどのように行なわれるのでしょうか?;除染作業では、どのくらいの手間と費用がかかると予測されるのでしょうか? ほか)
3章 奪われた生活への後始末(福島第一原発周辺の地元住民は、いつ頃帰宅できるのでしょうか?;農産物・海産物以外で、汚染の影響がとくに心配な分野はありますか? ほか)
4章 これからの日本のための後始末(アメリカではスリーマイル事故以来、新設の認可は三十数年間凍結されていましたが、2011年末に原発新設の認可が下りました。これはアメリカ国内のどのような事情によるものでしょうか?;事故が収束するまでは、放射性物質を含む汚染水の海中への放出量を統計上はゼロ扱いとする、という原子力安全・保安院の方針は、科学技術の世界で普通に行なわれていることなのでしょうか? ほか)
5章 残された課題の後始末(低線量被曝の影響に対する考え方がいくつもあるのはどうしてですか?;福島第一原発事故での情報隠蔽や、その後の対応のまずさや遅れによって、日本は国際社会のなかで信用を失墜してしまったといわれています。失われてしまった信用を回復する手立てはあるのでしょうか? ほか)

著者等紹介

桜井淳[サクライキヨシ]
1946年、群馬県生まれ。理学博士・物理学者・技術評論家。東京理科大学大学院修了。76年より日本原子力研究所で炉心安全解析に、84年から88年まで原子力発電技術機構・原子力安全解析所で原子力発電所の安全解析に従事。現在、システム安全論を中心に、中立公平な立場から問題の核心を突く論説で、テレビや新聞、雑誌で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

オカピー

10
2012年3月刊。あれから11年、著者が危惧していたことはどうなったのか?原発の運転期間延長、都合の良い理由だけを上げて、再稼働していないのでしょうか?都合の良い情報だけを前面に出し、いかにも安全と打ち出している処理水の海洋放出。中国の訳のわからない批判もわからないではないが、これからの長い年月での影響は本当にないのでしょうか?今の国際基準に合っているとしても、自然や人間に及ぼす影響の結果が出るのは、何十年、何百年後かもしれないし。2023/11/18

壱萬弐仟縁

1
メルトスルーや、30年後、50年後などに起きてくるようなことにも解説が加えられている。封じ込めるのが大切だとは知っていたが、Q&A方式で書かれているので、知りたい部分から読めるのがいいと思える。今後も素朴な疑問が湧いたら紐解いてみたい本だと思った。2012/06/18

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