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内容説明
日本の食文化は「米」だけでは語れない。食の系譜から日本史をひもとく発見の旅。
目次
プロローグ 「食」の系譜から読み解く日本人
第1章 日本人は何を食べてきたのか
第2章 米の源流をたどる
第3章 調味料の文化史
第4章 食べ方の系譜
第5章 台所道具のルーツ
第6章 「食」のしきたりと作法
著者等紹介
永山久夫[ナガヤマヒサオ]
1932年福島県生まれ。食文化研究所所長。綜合長寿食研究所所長。日本の伝統的な食文化の研究を続け、和食による健康・長寿を提言。時代ドラマでは食膳の考証を行うなど、多方面で活躍している食文化史研究の第一人者である
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
月讀命
54
他の本で読んだのだが、日本人の大腸の長さは西洋人に比べて特段長いそうだ。古代日本人は多分固い木の実などを多くとっていたのだろう。また、海藻を分解する消化酵素は格段優れているらしいく昆布や海苔などを摂取していたのではあるまいか。貝塚なんかも多くみられるので貝類は好物だったのだろう。食生活の違いが、その地域にあった遺伝子を生んでいったのであろう。その後、稲作の伝来、仏教とともに中国から食文化の伝来、明治維新後の西洋料理の伝来があり食文化の変遷はあった。色々折衷させより素晴らしいものを生み出す日本人に敬服する。2010/04/10
タルシル📖ヨムノスキー
21
タイトル通り縄文時代から現代に至るまで、日本人はどんなものを食べてきたのかをざっくり解説している本。メインは縄文・弥生から平安時代の話が中心。米はもちろん肉、魚介類、野菜、お酒、調味料、香辛料から調理器具や調理法、箸の使い方などの食事の作法の話までを網羅。全部で190ページ弱なので詳しく知りたい人は巻末の参考文献を手に取ってみるといいかも。驚いたのは縄文時代の食文化の豊かさ。そして麺類の起源がうどんやそばではなくてそうめんだったこと。「いただきます」や「ごちそうさま」という言葉の素晴らしさを再認識。2023/11/28
ののまる
7
えと…現代と古代がモザイクで、わかりにくいッス…2014/10/03
Michio Kubota
3
同じ題名の本があるが、こちらは日本人にお馴染みの食材や調理方法がいつからどのようになされたのかを知ることのできる一冊。特に驚いたのは、現在日本のお店に並ぶ野菜のほとんどが日本固有のものではなく、海外からもたらされたものだということ。太古から日本は外の世界のよりよいものを吸収し、アレンジし、いつの間にか自分のものにしてしまう能力があったのだろうか‥だからこそ日本は違いを違いとして受け止め、他者を他者として尊重できるのだと思う。個性がないと言えばそれまでだが、私はそんな日本人を誇りに思う。2014/02/10
Hiroki Nishizumi
3
興味深く読めた。日本の麺食文化はソウメンによって第一歩が築かれていたこと、「醤」から醤油や味噌が出来てきたこと、竃を持つことが現代の想像以上にたいへんだったこと、割烹と懐石の歴史等々・・・2012/09/22