暴力とエロスの現代史―戦争の記憶をめぐるエッセイ

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  • サイズ B6判/ページ数 357p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784409510780
  • NDC分類 209.7
  • Cコード C0022

出版社内容情報

アメリカを代表する評論誌『ニューヨーク・レビュー』の編集長が提示する、歴史的真実に向き合う術とは。「俗悪趣味と死の融合」に訣別せよ



アメリカを代表する評論誌『ニューヨーク・レビュー』の編集長、イアン・ブルマ。ナチスによって父親を失いかけた過去をもつ著者が、ホロコースト・太平洋戦争を主題にした芸術から、福島原発事故後の報道、トランプの芸風までを射程に、歴史的真実に向き合う術を提示する。[日本版オリジナル編集]



この世には、作られたのではない確かな「真実」が存在し、集団受難には確かな「加害者」と「被害者」が存在する。真実とフィクションの間に違いがないとか、またはすべての文章がフィクションであるというふりをするのは、事実と虚偽を区別する能力を麻痺させることに?がる。それはプリーモ・レーヴィや、過去に苦しんだすべての人々への、最大の裏切りではなかろうか。――本文より

序 文

? 戦争、その歴史と記憶

被害者意識、その喜びと危険性
真珠湾に歓喜して
帝国のための自決
占領下のパリ―無情で甘い生活
ドイツの破壊

? 芸術と映画

イーストウッドの戦争
魅惑のナルシシズム―レニ・リーフェンシュタール
愚か者、臆病者、それとも犯罪者?
日本―美しく、野蛮で、無言の国
インドネシアの凶暴な謎
東京の執着

? 政治と旅

ル・カレのもう一つの冷戦
イスラエルとパレスチナ―夢を奪われて
日本の悲劇
ヨーロッパの首都で
アジア・ワールド
英米秩序の終焉


訳者解説  堀田江理

イアン ブルマ[イアン ブルマ]
著・文・その他

堀田 江理[ホッタエリ]
翻訳

内容説明

アメリカを代表する評論誌『ニューヨーク・レビュー』の編集長、イアン・ブルマ。ナチスによって父親を失いかけた過去をもつ著者が、ホロコースト・太平洋戦争を主題にした芸術から、福島原発事故後の報道、トランプの芸風までを射程に、歴史的真実に向き合う術を提示する。

目次

1 戦争、その歴史と記憶(被害者意識、その喜びと危険性;真珠湾に歓喜して;帝国のための自決;占領下のパリ―無情で甘い生活;ドイツの破壊)
2 芸術と映画(イーストウッドの戦争;魅惑のナルシシズム―レニ・リーフェンシュタール;愚か者、臆病者、それとも犯罪者?;日本―美しく、野蛮で、無言の国;インドネシアの凶暴な謎;東京の執着)
3 政治と旅(ル・カレのもう一つの冷戦;イスラエルとパレスチナ―夢を奪われて;日本の悲劇;ヨーロッパの首都で;アジア・ワールド;英米秩序の終焉)

著者等紹介

ブルマ,イアン[ブルマ,イアン] [Buruma,Ian]
1951年、オランダ・ハーグ生まれ。ライデン大学で中国史、中国語を修めた後、文部省留学生として日本大学芸術学部に留学し日本の演劇、映画を研究。時事分析、文芸評論、政治など多岐にわたる分野で国際的に定評のある著述家で、現在は『ニューヨーク・レビュー』の編集長も務める。2008年、ヨーロッパ文化、社会、学術への貢献を評されエラスムス賞を受賞。2018年、アメリカ文学芸術アカデミー外国人名誉会員ならびにアメリカ芸術科学アカデミー会員に選出される

堀田江理[ホッタエリ]
1971年、東京生まれ。プリンストン大学歴史学部卒業。オックスフォード大学より国際関係修士号、同博士号を取得。オックスフォード、国立政策研究大学院大学、イスラエル国立へブライ大学などで研究、執筆活動を継続しJapan 1941:Countdown to Infamyならびに邦訳『1941決意なき開戦―現代日本の起源』(人文書院、2016年)を上梓。日英米メディアにコラムや書評などの寄稿を多数、行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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nranjen

5
ニューヨーク・レビューのコラム集。「何が人間を残虐行為に駆り立てるのか」著者の問題意識を中心に時空をまたいだ批判が炸裂している。個人的に大変興味深かったのは「占領下のパリー無情で甘い生活」エレーヌ・ベールが感じた異世界感が取り上げられることによって、「この世には作られたのではない確かな『真実』が存在し、集団受難には確かな『加害者』と『被害者』が存在する」という、安易な相対主義に埋もれることのない普遍的な真実が明らかにされている。鋭い。レニ・リーフェンシュタールを描いた「魅惑のナルシズム」も気になった2020/06/17

kyameru

0
一つ一つのエッセイが端的で緊張感に溢れてて引き込まれた。今年読んだ良かった本の一つになった。「暴力とエロスの現代史」というタイトルはある層の人の興味を惹くタイトルだけど、そのタイトルで拒絶する人を取り逃がしてる気がする。善と悪や加害と被害のような単純なポジショニングには立たないで物を考え続けることの難しさの中で揺るがないこの作家の姿勢に感銘を受けた。 2021/11/26

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