内容説明
狼憑きとは何か。ヨーロッパ世界でどのように受け止められてきたのだろうか。人間性そして人と神との関係に向けられた著者の探求心はとどまるところを知らず、古今東西の神話、伝説、民話、民間信仰などを蒐集・比較するとともに、青髭公(ジル・ド・レ)ら、人狼(主に人食い)や魔女と信じられた人々の裁判記録をもとに詳細に事件を記述する。
目次
古代人と狼憑き
北方の人狼
北欧における人狼の起源
中世の人狼
恐怖の審理室
ジャン・グルニエ
人狼と民間伝承
先天的な狼憑き
人狼神話の神話学的起源
ド・レ元帥1「審理」
ド・レ元帥2「裁判」
ド・レ元帥3「判決と処刑」
ガリツィア地方の人狼
特異な事例―ハイエナ人間
説教の中の人狼
著者等紹介
ベアリング=グールド,セイバイン[ベアリンググールド,セイバイン][Baring‐Gould,Sabine]
1834‐1924年。ヴィクトリア朝イングランドの聖人研究家、讃美歌作者。民俗誌家、小説家、宗教哲学者としても知られ、多分野にわたる数々の著作を残した
ウェルズ恵子[ウェルズケイコ]
立命館大学文学部教授。アメリカ文化・文学。アメリカ現代詩の研究を経て、近年では英語圏のフォークソング、フォークテイルを中心に研究している
清水千香子[シミズチカコ]
立命館大学大学院文学研究科博士後期課程。高等学校教諭日本文学・比較文学。外国語に翻訳された文学作品を通して、日本語や日本文学の特質を探る研究を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ワッピー
j1296118
らむだ
Mr.ファンブル
noname