ラカン 患者との対話―症例ジェラール、エディプスを超えて

個数:

ラカン 患者との対話―症例ジェラール、エディプスを超えて

  • 提携先に2冊在庫がございます。(2024年04月20日 08時38分現在)
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    ※1回のご注文は10冊までとなります
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ A5判/ページ数 170p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784409330517
  • NDC分類 146.1
  • Cコード C3011

出版社内容情報

唯一残るラカンによる臨床現場のドキュメント

1976年2月、精神科医ジャック・ラカンはパリのサンタンヌ病院において、患者ジェラールと対話する。本書はその貴重な記録の、初めての邦訳である。ラカンによる具体的な臨床の手つきが伝わるとともに、自閉症との鑑別が重要な現代の軽症化精神病(普通精神病)に対するラカン派精神分析の原点が示される、生々しいドキュメント。十全な解説を施し、ラカン思想への入門としても最適。

【著者紹介】
1973年生まれ。2000年、京都府立医科大学卒業。2006年10月~2011年12月、フランス政府給費留学生としてパリ第8大学精神分析学科大学院に留学、同学科修士号取得。2013年4月より、独立行政法人国立病院機構東尾張病院勤務。主な業績:「フランスにおけるHikikomori概念」(阿部又一郎との共著、『精神科治療学』第25巻9号、2010年9月、星和書店)、「「普通精神病」の指し示すもの」(『精神科治療学』第27巻4号、2012年4月、星和書店)、『精神分析の名著』(立木康介編、中公新書、2012年、「サントーム」の稿を担当執筆)。

内容説明

1976年2月、精神科医ジャック・ラカンはパリのサンタンヌ病院において、患者ジェラールと対話する。本書はその貴重な記録の、初めての邦訳である。ラカンによる具体的な臨床の手つきが伝わるとともに、自閉症との鑑別が重要な現代の軽症化精神病(普通精神病)に対するラカン派精神分析の原点が示される、生々しいドキュメント。十全な解説を施し、ラカン思想への入門としても最適。

目次

プロローグ
第1幕 対話編―ラカンと患者の対話
第2幕 理論編
第3幕 解決編
第4幕 現代におけるラカン―普通精神病と自閉症、現実感を巡る議論
エピローグ―日本におけるラカン派精神分析実践の可能性(原発の傍らに)

著者等紹介

小林芳樹[コバヤシヨシキ]
1973年生まれ。2000年、京都府立医科大学卒業。2006年10月~2011年12月、フランス政府給費留学生としてパリ第8大学精神分析学科大学院に留学、同学科修士号取得。2013年4月より、独立行政法人国立病院機構東尾張病院勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

またの名

8
ラカン派であろうがなかろうが治療者が実際のところ驚異の魔術を駆使して劇的恢復を実現させるなんてことはない、という当たり前の臨床的現実を思い出させてくれたりする、良くも悪くも過剰に幻想を抱かれるラカンによる病者提示の記録(二者間の精神分析ではないので、もちろん通常の治療行為でもない)。劇的恢復はなくても劇のように叙述される本書の目玉はむしろ、狂う手さんの仰るように、現代の病理現象が普通精神病や内省的精神病といった新しい概念をラカン派でさえ必要とするフェーズに入ったことを示す、サントーム等の後期理論の解説。2015/04/01

Z

6
ラカン本人が実際に精神病者と対話した貴重な記録。ただの記録で教科書的に何か学ぶ本ではないが、精神病者の語りの実例を読めて興味深かった。訳者の解説がラカンの精神病に関する考察の全体をまとめており、これは教科書的に読める。新しい精神病なるものと自閉症に関しても触れられており、整理していきたい 2022/10/20

スミレ雲

4
ラカンに興味があって、読んでみた。わかったようなわからないような感じ。たぶん、わかってないと思う。前期と後期で考え方が異なるようなことはあるようなところが分かった。でも、ウィトゲンシュタインみたいな感じなのかな。2016/08/13

保山ひャン

1
ラカンによる患者ジェラールへの公開診察の記録と、その際のラカンの技法と、それに先立つ理論の解説がまとめられた本。ジェラールは、自分の思っていることが他人に筒抜けになっていると信じており、また勝手に頭に湧き出てくる思考に手を焼き、自分なりの造語を続々と作ったりする。ラカンは日本においてはラカン的精神分析は有効でない、と思っていたようだが、著者は日本での可能性を示唆している。しかし、ラカンのインタビューはまるで尋問で、いくら治療につながるからと言っても、厳しいなあ、と感じた。2016/09/22

PukaPuka

1
ラカンに明るくなくても、臨床的にかなり面白い本である。技法として言わんとすることは感覚的にわかる。操作的診断だと特定不能のナントカにしかならず、明確に診断はつかないが正常ではないのは確かで、従来型の精神科診療には極期のみつかまり、普段は独自のエキセントリックな判断と行動で薬の代わりを自分で編み出しているような人たちを理解するのに、こういう理解は一助となる。2016/08/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8299341
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。