アンチヘイト・ダイアローグ

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アンチヘイト・ダイアローグ

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  • サイズ B6判/ページ数 290p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784409241066
  • NDC分類 304
  • Cコード C0036

出版社内容情報

メディアで、路上で、SNSで、隣国や在日などへの憎悪が煽られ続けている。他方で政権与党は、ヘイトスピーチの広がりと歩調を合わせるかのように、復古的な改憲運動を推し進めている。これを冷笑している時間はない。旗幟を鮮明にしたリアリストたちと縦横無尽に語る、ヘイトスピーチ、安保法制、そして民主主義の現在。

中島京子(作家)、平野啓一郎(作家)、星野智幸(作家)、中野晃一(政治学者)、明戸隆浩(社会学者)、向山英彦(エコノミスト)、上瀧浩子(弁護士)、泥憲和(市民運動家)との対談を収録。

prologue そうだ、話をしてみよう 中沢けい

?T アジアとつながる意志 ×中島京子
アジアの作家とアイオワで
日中韓、バックボーンの時差
近くて近い国、韓国
劣化するメディアの裏で
読むことと継ぐこと
日常と非日常の同居
見えないのか、切り捨てか
『アリとキリギリス』の結末
緩みと遊びのある社会

?U シニシズムを放棄する ×平野啓一郎
アンバランスなメディア
原理からディテールへ
自由意思の捉え方
現実をスケッチする技術
妥協という政治の芸術
意見を変える横顔性
レイシストの追及法
警察権と軍事権に線引きを
シニシズムからリアリズムへ

?V 声を出す、自分がある ×星野智幸
ダンシングスターの国へ
日本の反動はいつ始まったのか
自分のことさえ忘れる国
情緒の分水嶺の向こう側
同調圧力の風景から
対抗言論の成熟度
捨てられる民主主義

?W 民主主義の彩り方 ×中野晃一
「その罪を償わせる」の無謀
保守から寄生へのシフト
米国の右派とのつながり
自民党内に異論が出ないわけ
政権党交代後の利権回帰
民主党のコミュニケーション力
小選挙区制をめぐる日本事情
世襲が当たり前でよいのか
幻影に寄せられる信頼

?X ヘイトの源流を辿って ×明戸隆浩
ヘイトスピーチデモを振り返って
従来の差別とのちがい
ボトムアップのネトウヨ政治
ヘイトスピーチと政治的主張
「在日特権」という暴論
歴史性なきモラルの危うさ
現場に立つ社会学者たち
転落不安を超えられるか

?Y 日韓で補い合う経済 ×向山英彦
経済への影響判断の難しさ
「韓国企業に学ぼう」の後で
ドイツ車からみる韓国経済
日韓関係は競争だけではない
日本の経済的プレゼンスの低下
不合理な悪感情の浸透
生活の知恵の力強さ

?Z 誰のための裁判か ×上瀧浩子
市民運動とカウンター活動
朝鮮学校襲撃事件
ヘイト規制と表現の自由
女性差別としての「慰安婦」問題
権利を守ることの公益性
反ヘイトスピーチ裁判

?[ 親鸞から考える ×泥憲和 
海千山千の世界から
なぜカウンターになったのか
複数の線から物事を計る
世界征服思想としての「八紘一宇」
人権の削減される国から
軍機保護法以下の秘密保護法
闘争本能と共感能力の狭間で
深淵を覗く胆力なき時代
旗幟を鮮明にした親鸞
法蔵菩薩の冒険譚のスピリッツ

epilogue ここから始まり 中沢けい

【著者紹介】
中沢けい(なかざわ・けい)1959年生横浜市生まれ。明治大学政治経済学部卒。1978年小説「海を感じる時」で第21回群像新人賞受賞。1985年小説「水平線上にて」で第7回野間文芸新人賞を受賞。著書に『麹町二婆二娘孫一人』『動物園の王子』『書評 時評 本の話―1978-2008』『楽隊のうさぎ』『海を感じる時・水平線上にて』など多数。共著に『ヘイトスピーチってなに? レイシズムってどんなこと?』など。

内容説明

メディアで、路上で、SNSで、隣国や在日などへの憎悪が煽られ続けている。他方で政権与党は、ヘイトスピーチの広がりと歩調を合わせるかのように、復古的な改憲運動を推し進めている。これを冷笑している時間はない。旗幟を鮮明にしたリアリストたちと縦横無尽に語る、民主主義の現在。

目次

1 アジアとつながる意志 ×中島京子
2 シニシズムを放棄する ×平野啓一郎
3 声を出す、自分がある ×星野智幸
4 民主主義の彩り方 ×中野晃一
5 ヘイトの源流を辿って ×明戸隆浩
6 日韓で補い合う経済 ×向山英彦
7 誰のための裁判か ×上瀧浩子
8 親鸞から考える ×泥憲和

著者等紹介

中沢けい[ナカザワケイ]
1959年横浜市生まれ。明治大学政治経済学部卒業。1978年、小説「海を感じる時」で第二一回群像新人賞受賞。1985年、小説『水平線上にて』で第七回野間文芸新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スイ

13
タイトルの通り、ヘイト、特に在日朝鮮の方々と韓国に向けられるヘイトにNOを叫ぶ対談集。 刊行が2015年で、そこから状況が良くなったとはまるで言えないことが悔しいし情けないけれど、読んで背景や経緯が整理できたと共に、ヘイトを決して許さない思いがどの方の言葉からも伝わり、心強く感じた。2022/11/18

小鈴

12
平野啓一郎との対談の「シニシズムを放棄する」を読了。認識における現実主義と行動における現実追認主義は別、妥協という政治の芸術、手順をふんで妥協すればそれはめでたいことなんだと。その感覚が私より(中沢)一世代上には欠落している。平野の例えが上手い。野球で言うと一回の裏表しかないような野球みたいで、九回目になったときに自分たちのやりたい政策はこれだけ前進したというふうになればよいみたいな考え方がない。ほんとですよね。原発政策なんて特に。長期的に脱原発に向かうことが大切なのに、ね。2015/11/03

どら猫さとっち

5
今に至っても、ヘイトスピーチはますます苛烈する一方である。そんな右傾化した現状から脱していくためには、何が必要か。「海を感じる時」「楽隊のうさぎ」の著者が、それをテーマに、各分野で活躍する人たちと対談した一冊。本書を読むと、排除化された社会がいかに恐ろしいか、国境を越えてわかり合うことがいかに大切かが、本当にわかるだろう。ヘイトをなくす道標が、本書にある。2016/07/24

ルナティック

4
タイトルのこと、というより思想書のような印象。今の日本の内部の情勢、まぁ人々の意識、また自分の意思を「表現する」ことの変化、等々・・・鋭いナァという文書がある反面、到着地点が見えているような部分もあり、双方向、または多様な方向性という点では、ちょっと物足りない印象。内輪で話し、納得するもの良いが、「他」の意見もあってほしかった。しかし、こういう本を読んで考える、ということは、読書のあるひとつの醍醐味ともいえるかと。考えるのは良い本だと思う。2015/10/19

Masakazu Fujino

1
昨年中に読み始めて、年またぎ。中沢けいと8人の対話。私としては、平野啓一郎との対話が面白かった。2017/01/03

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