内容説明
交錯する反戦の願いと、戦いへの憧れ―戦後の大衆文化において、戦争はどのように表象され、消費されてきたのか。
目次
第1部 悲哀のカタルシス(「祈念」メディアと「真正さ」の変容―ひめゆりの塔・ツーリズム・資料館;「二十四の瞳」と越境する“銃後の記憶”―小説・映画・テーマパークの表象をめぐって;戦争児童文学が語るもの/語らないもの―『ガラスのうさぎ』を中心として;『夕凪の街 桜の国』と被爆の記憶―原作マンガと映画化作品の比較を通して)
第2部 ヒロイズムへの共感(少女マンガにおける敵の表象―装置としての戦争と美によるミリタリー・カルチャー;プラモデルと戦争の「知」―「死の不在」とかっこよさ;「戦艦大和」と特撮愛―テクノロジーへの高揚感;「軍神・山本五十六」の変容―映画『太平洋の鷲』から雑誌『プレジデント』まで)
著者等紹介
高井昌吏[タカイマサシ]
関西大学大学院社会学研究科博士後期課程修了。現職:桃山学院大学社会学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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