内容説明
紛争の起源としてのシオニズム。ヨーロッパの「ユダヤ問題」から今現在につづく「パレスチナ問題」までディアスポラとイスラエルのねじれを読み解き、近現代世界を民族紛争の理解に多くの視点を示す。
目次
シオニズムを解剖する
1 帝国の衰退とユダヤ政治の展開
2 ホロコーストからイスラエル建国へ
3 ナクバという遺産
4 入植のエートスとイデオロギー
5 ユダヤ文化産業におけるヘゲモニーとカウンター・ヘゲモニー
6 現代思想とイスラエル問題
日本におけるシオニズムへの関心の端緒―日露戦争から大戦間期までを中心に
著者等紹介
臼杵陽[ウスキアキラ]
1956年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。地域研究博士。日本女子大学文学部教授。専門はパレスチナ/イスラエル研究、中東政治
赤尾光春[アカオミツハル]
1972年生まれ。綜合研究大学院大学文化科学研究科博士後期課程修了。学術博士。大阪大学人間科学研究科特任助教。専門は東欧・ロシア・パレスチナ/イスラエルを中心とする近現代のユダヤ文化
早尾貴紀[ハヤオタカノリ]
1973年生まれ。東北大学大学院経済学研究科博士課程修了。博士(経済学)。東京経済大学経済学部専任講師。専門は社会思想史。ディアスポラ研究、パレスチナ/イスラエル問題(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。