津島佑子コレクション<br> 大いなる夢よ、光よ

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津島佑子コレクション
大いなる夢よ、光よ

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  • サイズ B6判/ページ数 384p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784409150313
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

よく見届けて。眼をそらさないで。息子を見失ったその人は、それでも夢をたゆたい記憶を辿りながら、共に過ごした時間のあの喜びを見届けてくれる存在を求めつづけた。囚われなき情愛を通じて、人生を再び歩み始めるまでの道程を描く傑作。

著者等紹介

津島佑子[ツシマユウコ]
1947年、東京都生まれ。白百合女子大学卒業。76年『葎の母』で第16回田村俊子賞、77年『草の臥所』で第5回泉鏡花文学賞、78年『寵児』で第17回女流文学賞、79年『光の領分』で第1回野間文芸新人賞、83年「黙市」で第10回川端康成文学賞、87年『夜の光に追われて』で第38回読売文学賞、89年『真昼へ』で第17回平林たい子文学賞、95年『風よ、空駆ける風よ』で第6回伊藤整文学賞、98年『火の山―山猿記』で第34回谷崎潤一郎賞及び第51回野間文芸賞、2002年『笑いオオカミ』で第28回大佛次郎賞、05年『ナラ・レポート』で第55回芸術選奨文部科学大臣賞及び第15回紫式部文学賞、12年『黄金の夢の歌』で第53回毎日芸術賞を受賞。2016年2月18日、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

燃えつきた棒

40
岩波文庫の小さい活字の本を読んだせいで、ひどく肩が凝ってしまった。 そこで、読みかけの40冊の中から、癒してくれる本を探してみた。 その結果がこの本という訳だ。 なぜ、こんなにも癒されるのだろう。 それは僕にはわからないが、一つ言えることは、疲れた時は津島佑子にかぎるということだ。2018/05/28

かもめ通信

20
短篇「光輝く一点を」と、長篇「大いなる夢よ、光よ」を収録。息子を突然亡くした母親が主人公で、彼女は幼い頃に父親が自殺し、中学生の時にダウン症だった兄を亡くしているという著者を思わせる設定は、既刊コレクション収録作品と同じだがその感触はそれぞれ全く異なっている。「三部作」とされるこの作品群は、元々それぞれが独立したものであるから、どれから読んでも、どれか一つ読んでもそれぞれに読み応えのある作品なのだが、こうしてコレクションとして続けて読んでいくことによって、新たに見えてくるものがあるようにも思われた。 2018/02/09

amanon

6
愛する者を失った悲しみ…いや、「悲しみ」という言葉だけではとうてい言い尽くせない思い。作者の著作で幾度となく繰り返され、その度に深化していくこのモチーフ。「ああ、またか」と思いながらも、つい読み進めてしまう。息子の死によって穿たれた穴を埋めようとする一連の行為は、ある意味弔いと言ってもいいのだろうか?その中で関わる数人の男性。それぞれと微妙な関わりを持ちながらも、最終的には平行線のままというのが妙とも言えるか。また、後に幾つかの作品で見られる伯父とその一家というモチーフが本作でも見られるのも興味深かった。2018/01/20

田中峰和

3
著者の実人生が色濃く反映された物語。主人公章子の父は幼い頃自殺し、ダウン症の兄を中学の頃亡くし、私生児として出産した息子が病没するところも津島と共通する。途中からひらがなを多用した記述が現れ、読みづらさのせいで視点同様、思考も行きつ戻りつする。ちょうど夢の中を覗くようで、彼女自身の現在を見つめると同時に、これまでの人生を見つめ直す作業を続けさせる。初恋の人であった叔父達夫は65歳となって一時帰国。寒いだろうと自分のベッドに招かれ添い寝する38歳の章子。死んだ息子同様、初恋の人も夢の中を彷徨い、惑わされる。2018/01/12

ameco

0
幼い息子を亡くした女性のお話。八歳の息子を突然の発作で亡くした章子の、拠り所なく不安定な混乱と悲しみが、痛々しいほどに文字を伝って流れ込んでくる。現実と夢のあわいを仕方なく生きているような印象の章子が、まわりにそっと支えられ、誘導され、再び今を生きようとする姿は何だか眩しく感じた。2018/12/30

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