Joy novels
THE 密室

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  • サイズ 新書判/ページ数 274p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784408606880
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0293

内容説明

時代を超えて美しい謎が残った密室ミステリーアンソロジー。7つの密室と7つの謎。

著者等紹介

飛鳥高[アスカタカシ]
1921年‐。建設会社に勤務していた1946年、「犯罪の場」で「宝石」の懸賞小説に入選する。江戸川乱歩賞で最終候補作となった『疑惑の夜』を1958年に刊行後、1962年に『細い赤い糸』で日本探偵作家クラブ賞を受賞した

鮎川哲也[アユカワテツヤ]
1919年‐2002年。戦後間もなくから別名義で作品を発表し、1956年の長編『黒いトランク』以後鮎川名義に。1960年、『黒い白鳥』と『憎悪の化石』で日本探偵作家クラブ賞を受賞。2001年に第一回本格ミステリ大賞特別賞を、没後に日本ミステリー文学大賞特別賞を受賞

泡坂妻夫[アワサカツマオ]
1933年‐2009年。東京・神田で「松葉屋」の屋号を持つ紋章上絵師の家に生まれる。1976年、第1回幻影城新人賞で「DL2号機事件」が佳作入選。1978年に『乱れからくり』で日本推理作家協会賞を、1988年に『折鶴』で泉鏡花文学賞を、1990年に『蔭桔梗』で直木賞を受賞する。マジシャンとしても有名で、1969年に創作奇術で石田天海賞を受賞

折原一[オリハライチ]
1951年‐。1985年、「おせっかいな密室」がオール讀物推理小説新人賞の最終候補作となる。1988年に、同作を含む短編集『五つの棺』を東京創元社より刊行してデビュー。1995年、『沈黙の教室』で日本推理作家協会賞を受賞

山村正夫[ヤマムラマサオ]
1931年-1999年。名古屋外国語専門学校(現南山大学)在学中に書いた「二重密室の謎」が、1949年「宝石」に掲載されてデビュー。1977年に『わが懐旧的探偵作家論』で日本推理作家協会賞を、1980年に『湯殿山麓呪いの村』で角川小説賞を受賞

山村美紗[ヤマムラミサ]
1934年-1996年。1967年、月刊誌「推理界」掲載の[目撃者御一報下さい」でデビュー。1983年に『消えた相続人』で日本文芸大賞を、1992年に京都府文化功労賞と京都府あけぼの賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ばりぼー

63
英語の定冠詞「THE」は、広辞苑では「普通名詞の前について、同類のものの中で特に代表的・典型的なものとして強調する語」とあります。だとすると、この作品選択は、アンソロジーとしてどんな読者層をターゲットにしているのか、狙いがやや散漫。コアなファンのためには現在入手しづらい年代物を並べるべきだし、入門編とするなら「ウヒョッ」が入るのもわかりますけど…。私はW山村目当てで手にしましたが、美紗氏の「ストリーカーが死んだ」には、いろんな意味で驚かされました。今時、ストリーキングなんて誰も知らないでしょう(笑)。2015/10/26

aquamarine

60
鮎川、泡坂、折原、山村美紗作品は既読。それらも含めこのテイストは好きですね。古臭いわけではないけれど昭和の香りがちょっとするような。短編でもしっかりそれぞれの味が出ていると思います。山村美紗さんの作品は久しぶりに読みました。読んでいて何となく文章の癖を思い出し懐かしくなりました。陳舜臣さんはもしかしたら初めて読んだかもしれません。トリックには驚愕。山村正夫さんも飛鳥高さんも改めて考えるとあまり数読んでいない気がします。ゆっくり手に取ってみたくなりました。2015/04/02

sora

32
懐かしい 名前がちらほら、例えば山村美紗。娘はTVドラマで時々(再放送!?)で見かけるけれど、本人はなくなったから二十何年も経って、古臭くなっていても結構楽しんで読めた「ストリーカーが死んだ」。題も懐かしい。それに、電車の中で読むにすごく最適な本です。2015/12/06

yucchi

31
【一人密かに密室祭第五弾】鮎川氏と折原氏のは既読。それでも充分楽しめる贅沢な1冊。古き良き上質な短編が今風な表紙でご提供されてます(笑) 山村美紗氏というとどうしても娘さんが出てる2時間ドラマのイメージが強いけれど、短編ながら読み応えがあって好み。2015/03/22

hanchyan@連戦連勝の前には必ず負けがある

20
7つの密室のうち初読がふたつ。どっちも山村さんだ(笑)。正夫さんの方は、お得意の“推理クイズ(ホントに面白い。「トリック・ゲーム」とか名著がたくさん)”が「湯殿山麓・・・」の雰囲気をまとっていて楽しめた。そして、美紗さん。よくもまあ短編にこんだけ詰め込んだ、ってくらいにいろんなことが起こるので大丈夫かと思っちゃうが、シュルシュルとまとまって見事な着地!さすがは日本のクリスティの面目躍如、といったところ。あと、旧い名作がこの装丁のノベルスで出版されたことの意義は大きいと思いました。おおむね堪能♪2014/10/18

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