内容説明
SLで人気の大井川鉄道、峡谷沿いに走る列車からの展望は抜群だ。有名なレインボーブリッジにさしかかったとき、乗客が目にしたのは、断崖から真っ逆さまに墜落する白い乗用車だった。その乗用車から発見されたのは、首に索条痕のある男の死体。男は現場近くにあるヒュッテ奥大井の経営者・野添夫妻の友人だった。事件を担当することになった静岡県警の刑事・深井は、知り合いの警察庁・宮之原警部に捜査協力を依頼。単純そうに見えた事件は、調べが進むにつれ、いっそう混迷を深めていく。
著者等紹介
木谷恭介[コタニキョウスケ]
1927年、大阪生まれ。私立甲陽学園卒。浅草の劇団「新風俗」、「三木トリロー文芸部」などを経て、ルポライターとして活躍。1977年頃より風俗営業の女性を題材とした小説で一躍注目を浴び、その後『赤い露の殺人行』で旅情ミステリーの分野に進出。近年は宮之原警部が活躍するシリーズが人気を得ている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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