内容説明
事件の発端は、北海道の有名私立大学の医学部名誉教授の死だった。結婚記念日の夜、研究室で何者かによって殺害されたのだ。その名誉教授には、数年前、助成金にまつわる黒い噂があった。そしてさらに、その噂の元となった医療機器販売会社の社員が殺された。ふたつの殺人事件を結ぶものは何か。十津川警部が北海道警との緊密な連携のもと、事件の背景を追う。
著者等紹介
西村京太郎[ニシムラキョウタロウ]
昭和5年、東京に生まれる。公務員生活ののち、数々の職業を経ながら、創作活動を続ける。昭和38年、『歪んだ朝』でオール読物推理新人賞、昭和40年、『天使の傷痕』で江戸川乱歩賞を受賞し、推理作家としてデビュー。昭和56年、『終着駅殺人事件』で日本推理作家協会賞を受賞し、推理界に不動の地位を築く。平成13年10月湯河原に「西村京太郎記念館」をオープン。全著作や作家としての記録を展示公開している
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。