内容説明
珍しいことに、浅見光彦の母の雪江未亡人が、光彦に力になって欲しいと言う男を紹介した。雪江の友人で、ある会社の専務という男である。その会社で、2代目の社長が、仕事場にしているマンションで死体となって発見されたと言う。警察では自殺として処理しようとしているが、あるいは殺されたのかもしれない。ついては、光彦に真相を解明して欲しい、と言うのだ。兄の刑事局長ではなく、自分が相談を受けたと言うので、光彦は大張り切り。早速そのマンションに行ってみると…。
著者等紹介
内田康夫[ウチダヤスオ]
コピーライター・CM制作会社社長を経て、1980年、処女長編「死者の木霊」でデビュー。「後鳥羽伝説殺人事件」で初登場した浅見光彦は、その後、もっとも人気の高い探偵役となっている。現在、軽井沢に「浅見光彦倶楽部」を作り、ファンとの交流をはかっている。会員数はすでに1万人を超している
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感想・レビュー
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ごへいもち
3
最初の短編がよかった ちょっと感動 パソコンのは好きじゃない2011/01/16
わたしは元気
2
読んだことのあるような、ないような。久しぶりの内田康夫です。 長編の方が好きかな。2017/12/22
kabeo
1
短編集。あとがきにある『他殺の効用』、『乗せなかった乗客』、『愛するあまり』の共通した結末って、そういうことかな。結構軽く物語を締めているけど、実際は軽くは済ませない。こんな事件にいくつも絡んでいる光彦の精神状態はかなりやばいはず。2016/07/14
ゆーや
1
内田先生らしい短編集でした。愛するあまりは好きです、「そっちかー!」って裏切られた笑そしてなんだかんだ言っても浅見光彦シリーズはうまいよなあと。ほんとにご当地ものとしてもミステリーとしても両面で秀逸です……。2015/03/13
Akiki
1
再読 表題作はともかく他の作品については、やはりちょっと首を傾げざるを得ない結末。こういうの美学って言うの?^^; 「乗せなかった乗客」に至っては主人公の精神状態を疑うレベル。いくらなんでもこれはあり得ないだろ!女はそこまで愚かじゃないよ><って感じ。あとがき、あまりの褒めっぷりにファンが代筆したのかと思ったよ~ でも、日本人離れした自画自賛は内田氏の常態か?それもまたいいけどね^^;2012/11/13