内容説明
1億2000万円を持って失踪した夫のことで相談にのってほしい、と友人の塚田夢子に頼まれ、函館にやってきた元アイドルスター紅林真紀。その彼女が、函館港に浮かんだ絞殺死体の第一発見者になってしまう。被害者は失踪中の塚田の知り合いで、額に奇妙な数字が記されていた。さらに数日後、東京湾の運河から塚田の水死体が見つかり、額に同じような数字があった。東京と函館をつなぐ連続殺人に隠された真相を、真紀が追う。だが、第三の殺人事件が起こったあと、犯人らしき男は密室の中で自殺してしまった…。
著者等紹介
矢島誠[ヤジママコト]
1954年、東京都生まれ。中央大学卒業。出版社勤務を経て、1988年『霊南坂殺人事件』(栄光出版社)でデビュー。以後、地方都市と東京を結んで展開する長編旅情ミステリーを多く発表している
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