内容説明
成瀬和樹はスナックからの帰り道、暴力団風の男に拉致されかけた美女を救った。彼女は大手食品メーカーの常務秘書だった。襲われた理由は、勤務先の食肉不正にからんだ内部告発をめぐってのトラブルのようだった。金づるになるとにらんだ成瀬は、元全共闘の活動家だった磯村と調査を開始する。二人は、不正をかぎつけては口止め料をせしめるのを生業としていたのだ。だが、その食品メーカーが突然倒産してしまった…。
著者等紹介
南英男[ミナミヒデオ]
昭和19年、東京生まれ。明治大学卒業後、雑誌編集者を経て作家活動に入る。青春小説のベストセラーを次々と発表した後、サスペンス・アクションやハード・ピカレスクを中心とした作品で活躍
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