内容説明
世捨てとは、世間の物差しから脱出すること。そうすれば、もう何も恐れることはない。状況に応じて最もふさわしい生き方を見つけるため、そのヒントとなる仏教の教え。
目次
第１章 あなたの見つめた方向が、「前」と思えばいい―世間の常識も道徳も、人間の物差しにすぎません。捨ててしまいましょう。
第２章 奪い合えば足りなくなるが、分け合えば余る―悲しみは二人で悲しめば半分になる。喜びは二人で喜べば二倍になります。
第３章 大きな器も小さな器も、器にすぎない―人の数だけ人生があり、正義と幸せがあります。それでいいではありませんか！
第４章 雑草を抜くなら、隣の花も抜きなさい―金持ちは金持ちとして、貧乏人は貧乏人として光ればいい。両者は平等です。
第５章 善人を目ざすと悪人になる―五歳以上の男女は、「服役」していないだけの前科者かもしれません。
著者等紹介
ひろさちや［ヒロサチヤ］
１９３６年大阪府生まれ。東京大学文学部印度哲学科卒業、同大学院博士課程修了。気象大学校教授となり、１９８５年に退職。仏教を中心とした宗教全般について平易な言葉でわかりやすく解説（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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でかぱんちょ
3
気持ちが沈んで落ち込んだ時に著者の本を読むと救われた気分になります。インパクトのあるタイトルでつい手に取ってしまうことが多いのですが、内容はなるほどと思えて読んでよかったと思いました。また落ち込んだらタイトルで探すんだろうなぁ(笑)2017/02/16
二階堂聖
3
自由に、他人の目を気にせず、世間の常識を気にせずに、のんびりと幸せに生きていくのがいいのではないかな、という話。 重要なのは自分は自分の好きなように生きていいが、他人もその好きなように生きる権利を持っていることを忘れないこと。好みの物を過剰に勧めたりと、他人が好きなように生きるのを侵害しないようにとのこと。素敵。金持ちになる必要ないという話が多々。 まず著者の年収と貯金額を公表しないと成立しないと思ってしまう私は、ダメ読者。 『あくせく働かず、のんびり、ゆったりと暮らすことが幸せへの道（P203)』2014/07/02
OHNO Hiroshi
2
この本の帯にはこう書かれている。 「「正しい」ことは言うな 善人を目ざすと悪人になります。世捨ては、世間の物差しから脱出すること。そうすれば、あなたはもう何も恐れることはありません」 見ざる、聞かざる、言わざる、だな。礼節に反することは。自分の失敗や、他人の欠点は、見ざる、言わざる、聞かざる。2016/04/04
マウンテンゴリラ
1
戦後、或いはそれ以前の明治以降の教育において、自由というものがとりわけ大きな価値と見なされ、国家・社会構築の主眼とされてきた。しかし私自身の経験上、自由というものを実感できたことがどれ程あっただろう。振り返ってみれば、学校であれ、家庭であれ、地域であれ、そこから受け取った自由という概念は、ほぼ競争というものと同義のものではなかっただろうか。このような世間から教えられる自由と、本来自分が感じたかった自由とのギャップを埋めてくれるもの。それにこそ仏教の教えの価値があるということを感じさせてくれた。→（２）2021/03/09
cozy-koji
1
あなたはあなたのままでいい。全体を通して人それぞれでいいと話されています。 ★★☆☆☆2018/03/04
