出版社内容情報
没後150年特別企画。坂本龍馬はいかに生き、死んだのか。妻・お龍、姉・乙女、暗殺犯・今井、人斬り以蔵他が見た龍馬の真実。
内容説明
1867年、京の近江屋で暗殺された龍馬。尊皇攘夷の嵐が吹き荒れる幕末、いち早く海外貿易の重要性を指摘し、私設海軍にして貿易会社の海援隊を組織するなど、その先見性と行動力は評価され、今も人気を誇る。妻・お龍、姉・乙女、暗殺犯・今井信郎、人斬り以蔵らが見た、真実の姿とは。龍馬の生涯に新たな光を当てた、豪華作家陣が描く傑作歴史・時代作品集。
著者等紹介
安部龍太郎[アベリュウタロウ]
1955~。福岡県出身。「師直の恋」でデビュー。1990年に発表した『血の日本史』で注目を集める。2004年『天馬、翔ける』で中山義秀文学賞、2013年『等伯』で直木賞を受賞
隆慶一郎[リュウケイイチロウ]
1923~1989。脚本家を経て、1984年小説『吉原御免状』を発表。1989年『一夢庵風流記』で柴田錬三郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろし
44
司馬遼太郎の「竜馬がゆく」で坂本龍馬を知り、好きになってから数十年。龍馬=正義、新撰組=悪という単純な図式で幕末情勢を理解してきたが、近年幾つかの小説やノンフィクションを読んで、志士個人の考え方も誰と誰が手を組むかも刻々と変わっていく時代であったのだと考え始めたところ。この短編集はそうした情勢理解に役立つと思う。作品の中では、人斬り以蔵を描いた「斬奸刀」はいろいろな負の感情を引きずり出され、心に迫ってくるものがあり読みごたえがあった。2017/03/24
のぼる
19
どの作家さんが目当てということはなく、ただ久しぶりに龍馬についてのものを読みたくて。そういう意味で満足。2017/04/20
みち3
8
思いのほか面白かった。「斬奸刀」、「お龍」が特に印象深い。勝手な私見だが、以蔵にお龍。両名にとって龍馬は太陽だったのでは?龍馬とかかわったその時に龍馬に明るく照らされ、歴史の中で躍動した二人。龍馬とかかわった時期の二人は人間臭く憎めない。龍馬を失った二人は…。二人を通して陽の存在としての龍馬が本当に眩しい。が、本書の中に一点違う視点から見た龍馬も存在し、なかなかの読み応えだった。満足。2017/10/29
Miyaz
2
★★★★☆ 竜馬に関連した短編集。 竜馬暗殺絡みが複数。 斬奸刀、解説が良かった。2022/12/13
へいぞう
0
???2018/05/17