出版社内容情報
OLから探偵に転身して二十年。仲間とともに事務所をかまえた涼子のキックと名推理が冴える! 本格ミステリーシリーズ第二弾。
内容説明
名古屋・千種駅に程近いビルの一室に、探偵事務所を構える藤森涼子。所員は、女性ばかり。ITに強い美紀、ファッションはロリータ系ながら鋭い洞察力を持つ綾、得意の変装で尾行する年齢不詳の李理亜。尾行中、ひったくり現場に遭遇した涼子たちは、犯人を追いかけ捕まえるが、被害者の男は犯人を逃がせと訴え…(「石楠花の詞」)。全3話を収録するシリーズ最新刊。
著者等紹介
太田忠司[オオタタダシ]
1959年愛知県名古屋市生まれ。名古屋工業大学工学部電気工学科卒業。81年『帰郷』が星新一ショートショート・コンテストで優秀作に選ばれる。90年、『僕の殺人』刊行をきっかけに専業作家に。2010年、『月読』が第6回酒飲み書店員大賞に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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したっぱ店員
26
このシリーズ久しぶりで、なれなれしい刑事とか探偵事務所の同僚とかのキャラをすっかり忘れてた。スーパーな感じのない主人公は親しみやすいけど、インパクトは薄めかも・・。でも嫌いじゃないし悪くない。また続き出たら買います。2015/03/15
ゆう
21
図書館本。探偵藤森涼子シリーズ7作目。やっと一番最初に読んだ傑作選を超えれたー。今回は花にまつわる3つの事件。人の悪意ってやっぱり怖い。涼子の姪っ子の静子も出て来て、そりゃ20代だった涼子も40代になるよなぁって時代の流れを感じちゃう。もしかしたら静子も探偵目指しちゃうんじゃないの?って気がする。2015/12/19
もも
9
シリーズの一番最初を読んでたので、藤森涼子シリーズだ!と思って読みました。最後の作品だったようです。涼子さんもすっかり大人の女性になっていました。この間、10年以上。これまでの巻も読みたくなりました。2024/02/09
シアン
9
藤森涼子シリーズ。3編からなる短編集。探偵事務所に持ち込まれる事件は、意外と地味なものが多いのかもしれない。人間の裏の顔、緩やかな悪意がよく描かれている。地味だから印象が薄いけれど、それがリアルさを出しているように思う。2015/03/16
トリプルアクセル
8
10数年ぶりに読む藤森涼子シリーズ。正直なところ、涼子以外の登場人物を忘れていたが、すんなりと物語に入っていけた。地味ながらも作り込まれた3編を堪能、次は久々の長編を読みたい!2018/03/05