内容説明
実力次第で立身出世ができる時代、彼らはいかに生を全うしたのか?戦国時代に活躍した名参謀たちの「生きざま」を描く。豪華作家陣による傑作歴史アンソロジー。
著者等紹介
新田次郎[ニッタジロウ]
1912~1980
坂口安吾[サカグチアンゴ]
1906~1955
宮本昌孝[ミヤモトマサタカ]
1955~
海音寺潮五郎[カイオンジチョウゴロウ]
1901~1977
火坂雅志[ヒサカマサシ]
1956~(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ケイ
55
「軍師の死にざま」より読み応えあり。しかし、こちらも死にざまを描いているようだ。大佛次郎「真田の陰武者」幸村が家康をいかに脅かしたか。国枝史郎「後藤又兵衛」仕える人を探す難しさは死に場所を与えてしまう。池波正太郎「獅子の眠り」真田信之の晩年。隆慶一郎「柳生刺客状」秀忠の側近となった宗矩を阻む甥の長厳。新田次郎「晴信初陣記」愚かな父に取って代わろうとする信玄。坂口安吾「梟雄-斎藤道三」。宮本昌孝の「紅楓子の恋-山本勘助」も良かった。どれも読み応えがある。おすすめできる短編集。2014/03/09
オカメルナ
45
日本の文学史上、名だたる作家さんたちによる軍師としても活躍した武将のアンソロジー。面白かったですぅ。これまで手にしたことのないような大作家10名。なんて贅沢なんでしょう。特に新田次郎の『異説 晴信初陣記』、宮本昌孝の『紅楓子の恋』、池波正太郎の『獅子の眠り』がよかったわ~。泣けちゃったもんね(;;)2013/08/09
アイゼナハ@灯れ松明の火
35
著名な作家陣による戦国時代の軍師たちを題材にしたアンソロジー。有名どころの軍師たちが主人公なので,新たな切り口を発見するというよりは,それぞれの作家さんの作風の違いが味わえてかなり贅沢な感じでした。坂口安吾とか尾﨑士郎とか読んだことなかったけど,面白いもんだなぁ。国枝史郎の『後藤又兵衛』も,何で冒頭の場面を藤堂家にしたのかしらと思っていたら成程ね。スポットの当て方に面白さを感じられるのも短篇ならではかもしれません。2013/06/15
Our Homeisland
24
信玄から真田信之にかけての、多くの軍師たちの話を、いろいろな人の書いたもので読むことができて有意義でした。特に山本勘助と直江兼続が印象に残りました。以前にブームになった時に、集中的に読んだ隆慶一郎の作品を久しぶりに読みました。2016/12/22
ドナルド@灯れ松明の火
17
時代小説(主に江戸時代)を読み慣れているせいか、戦国時代の軍師(戦国時代だから必要とされた)たちの話は、どれも陰謀・謀略・間諜等勝つためには何でもやるという話なので、いささか疲れた。2016/02/09