実業之日本社文庫<br> あの日にかえりたい

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実業之日本社文庫
あの日にかえりたい

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  • サイズ 文庫判/ページ数 302p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784408551289
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

地震に遭った翌日、少年は、海の匂いのする、見たこともない町に立っていた。通りかかったオバサンの家で親の迎えを待つ間に体験したのは、少年がこれまでしてみたかったことばかりで…(「翔る少年」)。介護施設で出会った、嘘のような人生を語る車いすの老人との交流と意外な結末を描く表題作ほか、時空を超えた小さな奇跡と希望を描く六篇。第143回直木賞候補作。

著者等紹介

乾ルカ[イヌイルカ]
1970年北海道生まれ。短大卒業後、小説の執筆を始める。2006年に「夏光」でオール讀物新人賞を受賞しデビュー。10年には『あの日にかえりたい』で第143回直木賞候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちょこまーぶる

111
何故かサクサクと読み進めなかった一冊でした。「真夜中の動物園」と「あの日にかえりたい」の二編は、印象に残っているんですが、あとの四編は読後ももや~っした感じで、印象には残らなかったですね。集中して読めなかった事に原因があるかもしれません。生きていく上で、誰もが何度かは「あの日にかえりたい」という感情を抱く時があると思うんですが、必ずしも楽しい時に戻りたいというだけではなく「あの失敗を今だったらこうしたい」とか「あの時は済まない事をしたなぁ」という事も多いと思うけど、そう思うことで心を浄化しているだろうな。2017/06/06

相田うえお

93
★★★☆☆22019【あの日にかえりたい (乾 ルカさん)】小説を読んでいて常々思うのは、数行読んだだけでスッと入り込める作品を作る作家さんと、なかなか作品世界にワープさせてもらえない作家さんに分かれるよなぁ〜と。(まえにも同じこと言ってますが←年寄りか!)間違いなく乾ルカさんは前者(相性もあるのかな?) 本作品、奇妙系ながらも心揺さぶる内容の短編集です。六本中、特に作品タイトルになっている『あの日に帰りたい』の後半は僅かばかり目頭がやられそうになりました。六話目も心に響きました。というより全部よかった!2022/02/24

takaC

92
初めて読んだ乾ルカの本がこれだったことを思い出した。単行本の方だけど。2018/07/11

ゆみねこ

74
6編の短編集。どのお話も物悲しくて切ないけれども、読後感は悪くなかったです。 「夜、あるく」が特に好きでした。「真夜中の動物園」も良かったです。2015/01/26

dr2006

73
リアルな日常に潜む断片的な非日常。自分が北海道出身で土地勘と季節感があるせいか(6編は全て舞台が北海道)記憶の中の五感が蘇る感じがした。だから、乾さんが描く非日常をスムーズに受け入れられたのだろうと思う。決して「プラス」ではない今を起点に、人生の転機となった「あの日」にフラッシュバックする主人公たちに胸を締め付けられた。でも読み終えた瞬間、乾さんが贈ってくれていた暖かい余韻に気が付いて嬉しい。あちらの世界を描写して鳥肌立たせるくせに、ズルいよね?(笑) 乾さんの作品はもっと読んでいきたいと思う。良かった。2018/11/07

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