内容説明
文豪・泉鏡花の小説『草迷宮』のモデルになった神奈川県三浦半島の旧家でルポライター浅見光彦が取材をした老人は、「金沢へ行く」と言い残して数日後、歌舞伎の「勧進帳」で知られる石川県「安宅の関」で死体となって発見された。浅見は死の真相に近づくため金沢へ向かうが、老人の足跡は意外な場所で途切れていた…。傑作旅情ミステリー、待望の初文庫化。
著者等紹介
内田康夫[ウチダヤスオ]
コピーライター、CM制作会社社長を経て、1980年『死者の木霊』でデビュー。2007年には第11回日本ミステリー文学大賞を受賞。2010年、作家生活30周年を迎えた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Taka
61
浅見光彦シリーズ。今回の舞台は横須賀と石川県の内灘。どちらも訪ねたことがあり、映像が浮かぶ土地だっただけに入り込みやすく、お盆休みに一気読み^ ^さて、準備して出かけよう!2018/08/15
sarie
5
光彦シリーズ105作目。今回は三浦半島と金沢が舞台で文豪・泉鏡花と内灘闘争が物語のポイント。読んでいると旅行に行きたくなります。終わりがスッキリな1冊だったので、面白かったです。 2015/10/30
mintia
4
浅見光彦の活躍が面白かった。シリーズなので他の本も読んでみたい。2016/09/30
Kiyoshi Utsugi
3
内田康夫の「砂冥宮」を読了しました。 神奈川県の三浦半島の旧家である須賀家の77歳になる須賀智文のところに取材に訪れた浅見光彦ですが、その須賀智文がその後石川県の安宅の関で死体となって発見されます。 それを契機に浅見光彦の推理が始まります。 この時、金沢市で浅見光彦の泊まった日航ホテルは、確かにランドマークになってました。2019/04/20
kabeo
3
三浦半島と金沢、あっち行ったりこっち行ったりちょっと解りにくかった。被害者が皆高齢だったので首謀者も高齢者だと思ったらそんな感じだった。ヒロイン、 須賀絢香。2019/01/16