内容説明
モノクロ映像の中で、列車をバックに恥じらう花嫁。ドキュメンタリー番組“花嫁の歴史”のプロデューサーから彼女を捜すよう命じられたスタッフの片丘と今日子だが、花嫁の顔になぜか見覚えが…。一方、女子大生・亜由美は孤独死した老女が遺した日記帳を受け取る。そこには、ある受刑者の無実を示す証拠があった―。表題作のほか「花嫁は天使のごとく」を収録。
著者等紹介
赤川次郎[アカガワジロウ]
1948年福岡県生まれ。76年『幽霊列車』で第15回オール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。80年『愛妻に捧げるレクイエム』で第7回角川小説賞を受賞。2005年、第9回日本ミステリー文学大賞を受賞。「三毛猫ホームズ」「三姉妹探偵団」「杉原爽香」各シリーズなど著書多数。08年にはデビュー以来の著書が500冊を突破という金字塔を達成。ベストセラーを生み出し続ける国民的作家である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
77
毎年暮れに発売される<花嫁シリーズ>の最新刊です。 タイトルとなっている「花嫁は夜汽車に消える」は、冤罪事件を扱っています。 もう一作の「花嫁は天使のごとく」は、サラリーマンや下請け業者の悲哀を扱っています。 このシリーズの作品は、それぞれはっきりしたテーマを置いた短編になっており、それでいて予定調和、ご都合主義と言われるのを承知で大団円に持って行き、読みやすさとすっきりした気分の読後感をもたらしてくれます。 この作品もそんな作りになっていて、短時間の時間つぶしに一気に読める一冊です。2011/08/17
coco夏ko10角
19
花嫁シリーズ2編収録。『花嫁は天使のごとく』花婿が胴上げで…って実際あったな。この作品では故意に花婿を胴上げして落とし…。男たちはどうなるか、そして殺人の犯人はと表題作よりこちらの方が楽しめた。『花嫁は夜汽車に消える』数十年前、夜汽車をバックに恥じらう花嫁の現在は…。2022/11/25
Kana
18
読みやすく一気に読了。情けない男性が多かったなぁ。今回もドン・ファンの活躍や亜由美、登場する女性たちの活躍も良かった。辛い思いをした人たちが幸せになるのは読んでいて嬉しくなるし、スッキリするから赤川次郎さんの作品は好き。2019/05/03
べるめい
7
手軽にすぐ読める。中学生以来の赤川次郎作品だったが、登場人物が多くて理解することが難しかった。他の方のレビューにもあるとおり、話がうますぎたと思った。2014/01/24
Unicorn
4
祖母が貸してくれたので読んだ本。 さすが赤川作品って感じでどんどん物語に引き込まれていった。 この本の中には2作品が収められているけれど、2作品が違う持ち味で描かれているので、とても楽しむことができた。2011/11/26