出版社内容情報
事故か、事件か――2018年夏公開、池井戸潤作品初の映画化で話題の傑作エンタメ巨編が、文字が大きく読みやすい新版で登場!
内容説明
事故か、事件か。走行中のトレーラーから外れたタイヤが、通りがかりの母子に…。タイヤが飛んだ原因は「整備不良」かそれとも…。
著者等紹介
池井戸潤[イケイドジュン]
1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒。『果つる底なき』で江戸川乱歩賞、『鉄の骨』で吉川英治文学新人賞、『下町ロケット』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
OCEAN8380
29
面白い、ほぼ一気読みだった。ホープ自動車の隠蔽は酷かった。その場は誤魔化してもまたいつか同じことを繰り返しだけだからいつか会社としては行き詰まってしまうと思いながら読んでいたが本当にそうなってしまった。映画もレンタルで出たら見てみたいと思う。2018/07/16
❧nao❧
26
今さらですが、直木賞候補になった本作やっと読めました!試練が続きすぎてなかなか反撃のきざしがなく、本当に辛かった。 サラリーマンの悲哀視線で読むと、誰もが自分の場所で、組織の中でのバランスを見極めながら苦労しているので、善悪も曖昧になりがちです。噂通り面白かった!2018/08/05
くまんちゅ
20
とにかく主人公には次から次へと試練が襲い掛かるし、敵役はひたすらに憎たらしくてどんどんページをめくってしまいます。個人的には主人公が警察に啖呵を切るシーンが妙に印象に残りました。2021/06/20
toshi
20
何の予備知識が無く手にした本だったけど、直ぐに三菱自動車のリコール隠し事件の話だと分かる。事件に基づいて書かれた小説なのか、単に事件を題材にしたフィクションなのかは分からないけれど記述は非常にリアル。すでにニュースで事件のことを知ってるだけに、進行の遅さにイライラしてしまう。終盤は急転直下で、最後はちょっと出来ず着の勧善懲悪だけど、それまでの流れからまあ良いか・・と言った感じ。物語自体がスリリングな展開なのにサイドストーリが入るが、その部分は時間が止まってしまいなんだか水を差されたようで余計な気がする。 2018/05/18
虹色
19
走行中のトレーラーから外れたタイヤが、女性を直撃し死亡事故となる。地元の赤松運送と、大企業ホープ自動車の直接対決はもちろん面白いのだが、資金繰りが大変ではあるが、人情厚い人達の中小企業。政治家並みの大企業の派閥争いなどは見物。2018/07/17