ぼくの最高の日

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  • サイズ B6判/ページ数 268p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784408536262
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

72歳のマスターが営む「バー・ピノッキオ」。そこには連日、さまざまな客がやってくる。文具店勤務の女性、リサイクルショップ経営の青年、三年目の新人編集者、謎の中年男性…たやすくない日々を歩む彼らの“人生で最高の日”とは?困難な日々を送るすべての人に届けたい心にしみるあたたかな物語。

著者等紹介

はらだみずき[ハラダミズキ]
千葉県生まれ。2006年『サッカーボーイズ再会のグラウンド』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ユザキ部長

121
バー「ピノッキオ」を軸とした連作短編。出てくる人物みんな生き方が優しく丁寧な気がする。思い出を大切にしている。なぜなら最高の日を更新し続けるために生きているから。死なない限り思いは絶ちきれない。2016/05/13

舟江

99
今年、初読みの本。それにふさわしい内容だった。小さなバー「ピノッキオ」に集う5人の語り手による連作。最近流行りの「お涙ちょうだい」でなく、好感が持てた。切り口は良いので、もう2、3編書いて欲しい。2017/01/06

みかん🍊

95
こじんまりと大人なバー「ピノッキオ」を訪れる人々の連作短編、それぞれの人生で最高の日、人は最高の日を更新するためい生きているのかもしれない、自分にとって最高の日はと考えると、それなりに幸せな事、辛い事いろいろあっても、あの日が最高の日という特別なエピソードは出てこないな。2017/03/10

風眠

87
多分、いいことも、悪いことも、とらえ方によって人生は変わる。私にとっての「人生で最高の瞬間」は、文字通り最高の時だったのかもしれないし、どん底だと思っていた時かもしれない。過ぎてみなければ分からない、その日を確認するために人は生きていくのだと思う。ラストの「人生で最高の日を更新するために生きていくのかもしれない」という言葉が私を心強くさせる。いいことも悪いことも、全部そろって私の人生。ほんのひととき、お酒を飲みにバー「ピノッキオ」に立ち寄る登場人物たちの、人生の特別な瞬間を描いた連作短篇集。2013/11/30

Ikutan

85
「あなたにとって人生で最高の日はいつですか?」そのこたえの中に、その人が大切にしているものが含まれているはす。バー『ピノッキオ』を舞台にした連作短編。72歳のバーテンダーが、さりげなくもてなしてくれるこのお店。その落ち着いた佇まいは、訪れた人々に安らぎを与え、彼の作るとびきりのカクテルが固まった心をほぐしてくれる。なんて素敵なお店なんでしょう。しみじみとした読後感。最後に常連客たちが繋がっていく構成も嬉しい。初めましての作家さんでしたが、親しみやすい文章で読みやすかった。じんわりと心に残る良作。2017/04/19

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