銀行支店長、走る

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 379p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784408536224
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

合併後の行内争いが常態化したはやぶさ銀行。55歳の窓際寸前行員・貞務定男は支店長に抜擢。孫子の兵法をもって事に当たる貞務だが、女番長とあだ名される若手行員・雪乃のふるまいに困惑の体となる。支店での不正融資発覚をきっかけに、貞務は雪乃はじめ若手たちと行内改革に乗り出すが、政治家やヤクザ、銀行上層部との暗闘が始まる。本当の敵は?そして味方は誰か。事態は二転三転、貞務の身に危機も迫るが―。メガバンク内部の不正融資と暗闘。窓際寸前支店長が、女番長と異名を取る女子行員らと奔走する。日本型企業の、そしてあなたの明日を問う物語。

著者等紹介

江上剛[エガミゴウ]
1954年兵庫県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。旧第一勧銀広報部時代に、総会屋利益供与事件の混乱収拾に尽力。在職中の2002年に『非情銀行』でデビュー。03年、みずほ銀行退職後執筆に専念。ビジネス評論、テレビコメンテーターとしても幅広く活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

達ちゃん

34
軽い感じでサクッと読めて面白かったです。最後にびっくりな展開で驚きました。続きあるようなので読んでみます。2020/02/03

まつうら

24
窓際銀行員が突然支店長に任命され、支店のなぞを暴いていく物語。なんとなく半沢直樹シリーズの1、2作目を思わせる内容だが、ちょっと気になるのは主人公の貞務がしばしば孫子の兵法を引用すること。決断を迫られる場面になると、兵法の一節をつぶやくが、貞務の決断にはほとんど役に立ってないところがなんとも滑稽だ。ニューヨーク社を攻略する際には背水の陣だとつぶやいたが、何が背水なのかよくわからなくて噴き出してしまった。。。まあいいけど、韓信の故事に恥をかかせるなよ、貞務支店長!2021/10/05

Ken

20
銀行の不正融資を巡る小説。主人公の貞務は窓際行員だったが、急に消えたはやぶさ銀行T支店長の後任として赴任。きな臭い匂いを感じた貞務は、女番長の若手行員の雪乃や元総会屋の勇次と元マル暴刑事の藤堂らと、このT支店のいわくを払拭するために走り出す。はやぶさ銀行は合併後の行内争いが絶えず、政治家やヤクザ、銀行上層部との暗闘も。2017/04/12

美月0217

20
55歳の銀行員が支店長になって、不正を正していく…という話。ちょっと他の作家さんの銀行物に似た感じもあるかな?と…(笑)でも、孫子の言葉がたくさん出てきます。架空会社の社長と秘書がでてくる場面には思わず笑ってしまいました。サクッと読める本でした。2014/03/16

かつ

14
銀行ものの小説。池井戸作品より、エンターテイメント的な感じで、読了後の満足感は少なかった感じがする。さらっと簡単に読めて、内容の深さはなかったな~。ただ、貞務支店長は本当にいい支店長。こんな人がいたら、職場は明るいでしょうね。2014/03/30

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/6551984
  • ご注意事項