内容説明
無血主義を貫くテロ組織に隠された謎。これぞ閉鎖状況ミステリーの傑作。
著者等紹介
石持浅海[イシモチアサミ]
1966年愛媛県生まれ。九州大学理学部卒。2002年、光文社カッパ・ノベルス新人発掘企画に応募した『アイルランドの薔薇』でデビュー。03年、第二作『月の扉』が「このミステリーがすごい!」にランクイン、日本推理作家協会賞候補作となる。05年、『扉は閉ざされたまま』も各種ミステリーベスト10入りを果たし、テレビドラマ化されるなど注目を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
123
テロリストその2。一人を除いてキャストが一新。今回は仲間割れ?の犯人探しの長編だったが面白かった。オチもよかったし最後の一行でまさかのえっって感じ。2015/05/03
財布にジャック
78
まことに石持さんらしいミステリーでした。最後の一行もニクイです!この特殊な設定と舞台は石持さんならではですね。しかし、一般人の私には特殊すぎて着いていけない面もあり、特に殺人の動機には無理があるかなぁと感じてしまいました。石持ファンなので勿論楽しい時間を過ごすことは出来ましたが、あと一歩というところでしょうか。テロリスト達のお話ですが、テロを行うところまで描かれないのも肩透かしでした。それでも石持さんを今後もずっとずっと応援して読み続けることに変わりはありません。 2013/02/10
Satomi
62
政府転覆を企むテロ組織。ミッションは流血なしに現政府への不信感を国民に抱かせる事。コードネームを用い、素性を隠したまま集まったメンバー。組織が用意した部外者の侵入が不可能な施設で起きた殺人事件!! これぞ石持作品ならではの閉鎖空間!!警察に届け出ることも出来ない、寝食を共にするメンバーを疑わなければいけない。頭脳戦、心理戦を存分に味わえる!!ワクワクするような想像力をかき立てられるラスト一行♪ぜひ、続編、スピンオフをお願いしたい!!面白い~♪2016/08/07
barabara
50
これは面白かった!特異な設定、閉塞感、行方の分からぬ先行きに嫌でもページをめくってしまう。こんなスマートな組織はないだろうが、汗臭い時代に取り残された組織的なものはあるんだろう…。次はどんな手でくるか?!必ず新刊を読んでしまう作家さんだ。完2012/10/30
まつじん
33
石持浅海さんの閉鎖環境ものですね。犯人当てのようでいてそうでもない中途半端な作品です。テロリスト集団内の犯行なんですが、その正体が…なんですが結構あっさりわかっちゃいました。う~ん、捉えどころのない作品だ。2012/10/06