内容説明
悩める市民の相談ごとが次々に持ち込まれる「市民サーヴィス課臨時出張所」の職員にして名探偵！？黒い腕貫を嵌めたその男の巧みな誘い言葉に、ついつい気がかりな悩みごとを話してしまうと…、ありゃりゃ、いつしか難題解決へ！軽妙な筆致でユーモラスに描く連作ミステリ六編。
著者等紹介
西澤保彦［ニシザワヤスヒコ］
１９６０年高知県生まれ。１９９５年に『解体諸因』でデビュー。本格ミステリとＳＦ的手法を融合させた作品で人気を博す。「匠千暁シリーズ」「神麻嗣子の超能力事件簿シリーズ」「森奈津子シリーズ」など、究極のシチュエーションでの謎解きを軽妙でユーモアあふれる筆致で描き、緻密な論理展開に魅了された多くの読者に支持されている。また人間の本質をつくシニカルな視点から描く本格ものやパズラー的作品も人気（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紅はこべ
77
ああ、こういうキャラだったっけと読んでるうちに何となく思い出した。まさか腕貫氏に恋する乙女が現れようとは。やっぱり恋だよね。でも悲しいオチの話が多いので、ユーモアミステリとは言えないかも。女子大生トリオは気に入りました。「青い空が落ちる」の女性教師、怖いよ。2016/09/30
うしこ＠灯れ松明の火（文庫フリークさんに賛同）
63
葬儀屋のような服装をした市役所の一般苦情係の窓口担当者があなたの悩みを解決。「体験の後 雪のなかの、ひとりとふたり 夢の通い路 青い空が落ちる 流血ロミオ 人生、いろいろ。」シリーズ第２弾。連作短編集全６話。前回よりも今回の方が断然面白かったです！ロボットのような印象だった腕貫さんが実はグルメだった、ということも驚きでしたが、今回登場したユリエが何と言っても魅力的でした！“男前”な女性大好きです！病死した女性教師が亡くなる前に多額のお金を引き出していた「青い」は後味が苦いものでした。続編出て欲しい★★★★2012/07/12
さっちゃん
47
腕貫探偵シリーズ2作目は、腕貫さんがプライベートな時間に遭遇したり持ち込まれたりする謎。知らなきゃよかったかも⋯⋯という真相もあったけれど、ユリエさんたちのおかげで作品全体は暗くならない。それにしても腕貫さん、なかなかのグルメのようですね。いろいろな蘊蓄知ってそうだもんなぁ～。ユリエさんもいい子だし、この二人の関係も今後気になるところ。引き続きシリーズ追いかけます(^^)。2021/09/04
こゆ
27
食べ物がやたら美味しそうなので、空腹時注意。前作に比べて後味悪めの作品が多い本作。前作からなかなか好印象だった腕貫さんだが、完全に好きになってしまった。なんとなく灰色の私生活を送ってそうなのに、グルメだわ女子大生に懐かれるわ、リア充っぷりにびっくり。ユリエさんがまた魅力的。胡麻をあんなに喜んでくれるなんて、素敵すぎる。二人は本当に気が合うんだな～とニヤニヤしっぱなしでした。続編熱望！2012/10/24
おれんじぺこ♪(15年生)
25
腕貫探偵、第２弾かな？パワーアップした印象も(笑)腕貫さんが人間だと何故か感じた１冊。ユリエちゃんとはこういうことか、と繋がった。同じ街で起こることだから人が何となくつながっててそこも楽しい2014/01/29
