内容説明
親子三人の失踪事件発生。一家の幼児は両親から虐待されていたらしい―。大人になりきれない人間と、人生経験豊かな名古屋の婆ちゃん探偵が対決するオールドパワー・ミステリー。
著者等紹介
清水義範[シミズヨシノリ]
1947年愛知県名古屋市生まれ。1988年『国語入試問題必勝法』で吉川英治文学新人賞受賞。パスティーシュをはじめ幅広い作風で読者の支持を得ている
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感想・レビュー
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あつひめ
55
シリーズ作品と言うことを知らずに手に取った。シリーズの中で一番新しいものを先に読んでしまった。急ぎ順番に借りたいと思った。とはいえ、どの作品からでも楽しめるのがいい。まぁ、それぞれ登場人物の細かな個性がその都度紹介されているという点がいいのかもしれない。しかし、名古屋弁を文字にすると何ともややこしい、文字数も使う・・・が、本当に名古屋の老人たちは名古屋弁を標準語と考えペラペラしゃべっているのか?と別の疑問を持ってしまった。名古屋在住の方お許しくだされ。面白く楽しませてもらった1冊。老人パワー炸裂だ。2013/01/07
あかつき号
12
若いころに読んで面白かったので、久々に。たまたまなのか、切ないお話2話、されど名古屋のミス・マープル、沈着で人情がわかり、やさしさにホッとした。しかし、出てくる彼女たち、元気やな!2017/05/24
紫草
7
シリーズ最終作。おばあさんたち、すっかり探偵助手としてやる気満々になってます。まつ尾さんは相変わらず聡明ですてき。人から話を聞き出すのが上手で情報通の芝浦かねよさん、噂好きのおばあさんって実生活では私苦手だけど、みんなが集まってるところにやってきたかねよさんが、どうした?って聞かれてどうもしない、「ただ機嫌よう年取っとるだけ」って言ってるのいいなあ。補聴器壊れたおばあさんがピント外れのこと言ってるのを軽くいなしたり、謎ときよりもそんなおばあさんたちの会話が楽しいシリーズです。2017/09/06
りえ
1
名古屋のおばあちゃん探偵小説。おばあちゃんエピソードに吹き出してしまった。コンビニのレジ横に必ず置いてある大福や饅頭などの甘いものに、おばあちゃん達は吸い寄せらるようになっているらしい。情報の集め方なんかも独特で、おばあちゃん達の底力を感じさせられました。2013/04/23
侘下
0
ホロリとクスリとやっぱりねの約2時間(・∀・)解りやすいのに読み辛くないのはシリーズ読んでた懐かしさもあんのかなぁと思ったり警部補まだ独身かよぅと思ったり。2014/08/19