出版社内容情報
砂の記憶に幻惑され、男は還らぬ人に。その死の真相を追い、名探偵は三浦半島から北陸へ――浅見光彦ミステリー傑作選最終巻!
内容説明
三浦半島の須賀家は、文豪・泉鏡花の小説『草迷宮』の舞台のモデルになった旧家である。ルポライター浅見光彦がインタビューをした、当主の須賀老人は、家族に「金沢へ行く」と言い残して数日後、歌舞伎の「勧進帳」で知られる石川県「安宅の関」で死体となって発見された。浅見は死の真相に近づくため金沢へ向かうが、須賀老人の足跡は意外な場所で途切れていた。彼の「旅」の目的に思いを馳せる浅見の前で、やがて第二の殺人が発生し…。
著者等紹介
内田康夫[ウチダヤスオ]
コピーライター、CM制作会社経営を経て、1980年『死者の木霊』でデビュー。2007年には作品総発行部数が1億部を突破。08年、第11回日本ミステリー文学大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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