内容説明
発端はホテルのベランダからの飛び降り自殺!?その直下に居合わせ、そば杖を食った大物政治家の息子は、大学サークルを隠れ蓑に悪業を重ねる。偶然を照らし出す月光を浴びて立つ、「刺客」の異名をとる凄腕の殺し屋・奥佳墨。向かい合うは、連鎖する事件にその気配を嗅ぎつけた棟居刑事。法網と正義の隙間を抉る息づまる攻防の果てに、浮き彫りにされる巨悪の正体とは…。
著者等紹介
森村誠一[モリムラセイイチ]
1933年埼玉県生まれ。10年にわたるホテル勤務を経て、69年『高層の死角』で第15回江戸川乱歩賞、73年『腐蝕の構造』で第26回日本推理作家協会賞をそれぞれ受賞。その後も『人間の証明』や棟居刑事シリーズなどで人気を博す。社会派推理の第一人者だが、近年は歴史小説、ノンフィクション、写真俳句など活躍の幅を広げる。2003年に第7回日本ミステリー文学大賞を受賞。11年、『悪道』で第45回吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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