内容説明
ホテルのラウンジにいた女子大生・亜由美と親友の神田聡子は、突然「僕を見張っていてくれ」と緑川佑一郎に頼まれる。今日このホテルで挙式するのは、彼の元妻みゆき。ある日彼女は手紙だけを残し、二人の子供を連れて家を出ていった。訳の分らないまま家庭を失った緑川は「誰かが見ていてくれないと、花嫁を殺してしまうかもしれない」と呟いて…。表題作のほかに「花嫁リポーター街を行く」を収録。
著者等紹介
赤川次郎[アカガワジロウ]
1948年福岡県生まれ。76年『幽霊列車』で第15回オール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。80年『悪妻に捧げるレクイエム』で第7回角川小説賞を受賞。2005年、第9回日本ミステリー文学大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
11
ホテルのラウンジにいた女子大生・亜由美と親友の神田聡子は、突然「僕を見張っていてくれ」と緑川佑一郎に頼まれる。今日このホテルで挙式するのは、彼の元妻みゆき。ある日彼女は手紙だけを残し、二人の子供を連れて家を出ていった。訳の分からないまま家庭を失った緑川は「誰かが見ていてくれないと、花嫁を殺してしまうかもしれない」と呟いて……。ドン・ファンが癒し。2011/01/05
そのぼん
11
花嫁ネタの2編を収録した作品でした。表題作よか最初に収録されていた作品の方が好きかな。2012/07/07
たっきー
9
これまであまり読んでこなかった花嫁シリーズ。いい意味で軽くさらりと読めるのが良い。タイトル作より「花嫁リポーター街を行く」の方があたたかみがあって好き。タイトル作はみゆきの男の見る目のなさと里見の身勝手さが嫌だなぁ。2015/06/08
kaizen@名古屋de朝活読書会
5
女子大生亜由美が主人公の花嫁2本立て。 花嫁リポータ街を行く 許されざる花嫁 花嫁リポータ街を行く は,花嫁がテレビの報告者で,結婚式で席を外す。 許されざる花嫁は,2度目の結婚で,3度目は元に戻る。 それぞれ,少しずつ伏線があり,3本の糸がからみあうように進む。 お手軽,お気軽,赤川次郎の作った物語。2011/10/14
畑茶々
5
ドン・ファンが相変わらず良い味出してますね。 気楽に読める一冊です。2012/01/12