Joy novels
撹乱者

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784408505206
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

コードネーム『久米』『輪島』『宮古』のテロリスト三人。彼らは一般人の仮面をかぶりながら、政府転覆をめざすテロ組織の一員である。組織は、暴力や流血によらない方法で現政府への不信感を国民に抱かせようとしていた。彼らに下された任務は、組織が用意したレモン三個をスーパーのレモン売り場に置いてくるなど、一見奇妙なものであった。任務の真の目的とは何か。優秀な三人の遂行ぶりが引き起こす思わぬ結果とは。テロ組織の正体は。そして彼らの運命を翻弄していく第四の人物の正体は―。

著者等紹介

石持浅海[イシモチアサミ]
1966年愛媛県生まれ。九州大学理学部卒。02年、光文社カッパノベルス新人発掘企画に応募した『アイルランドの薔薇』でデビュー。03年、第二作『月の扉』(光文社)が「このミステリーがすごい!」にランクイン、日本推理作家協会賞候補作となる。05年、『扉は閉ざされたまま』(祥伝社)も各種ミステリーベスト10入りを果たし、テレビドラマ化されるなど注目を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ダイ@2019.11.2~一時休止

123
テロリストその1。連作短編集。檸檬は第一話で既読なんで世界観は判った状態で読み始めた。安楽椅子モノで駆込み訴えなんかがイイんだけど最後の最後で・・・。2015/05/02

Satomi

69
一般人の仮面を被りながら政府を打倒しようとするテロ組織。コードネーム「久米」「輪島」「宮古」のテロリスト3人。この設定だけで何かを期待させる~!!自分の行動によって何がもたらされるか知らされない奇妙な任務。風が吹けば桶屋が儲かる的なロジック!!これを単純に面白いと思えるか、んなバカなと思ってしまうか!?!?この3人が引き起こす予想を上回る功績、それによるなんともやり切れない結末。短編ではあるが一冊を通じての深いストーリー。これぞ石持ワールド!!キタね!!!!2016/05/30

nyanco

49
TURN1の「レモン」「アライグマ」「紙袋」までは、そんなんで政府転覆出来るのか…?という感じが、面白くてこれはイイ!、テロリスト達が真面目に取り組めば取り組むほど、可笑しくて…ただ、TURN2辺りから、少し方向が変わっていきます。今まで何の疑問も持たずに任務を遂行していた彼らだったのに、胸に小さなしこりが…。そしてTURN3…無血革命だったはずなのに…、確かに革命自体は無血で行われましたが、駒となった彼らは…。予想とはかけ離れた着地点でした。続→2010/06/16

財布にジャック

42
久々に石持さんらしい短編集だと思った。不思議なテロリストたちのお話。キャラは良いけど、最終的にはビターテイストだった。2010/05/13

barabara

41
再読。このシリーズはとてもお気に入り。非合法組織や政府転覆にはまるで似合わないささやかな企み…よく考えつくな、こんな話。細胞内でもプライバシーは厳禁、とはいえ人間がやることには限りがあり、やはりある人間関係の流れが出来、最後は激流へと飲み込まれてしまう。私個人は、宮古と久米の仲は組織に知られており、始末をつけるために最後の風船の流れになったのではないかと思った。⇒ 続完2013/06/07

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