内容説明
坂脇恭一は27歳のありふれたサラリーマンだが、孤独な胸の内に自己破壊にも似た狂気を常に隠し持っていた。彼とひょんなことから出会う23歳の元OL・田所圭子は、冴えない中年ヤクザと同棲して美人局をしている。恭一がこの中年ヤクザを殺してしまったことから、彼らの住む世界の歯車は徐々に狂いはじめた…。虚無と絶望が交差する日常から、人はいかに自己を解放できるのか―。「ワイルド・ソウル」の著者が放つアナーキークライム・フィクション。
著者等紹介
垣根涼介[カキネリョウスケ]
1966年長崎県生まれ。筑波大学卒。独自の人間観察眼と、疾走感溢れるストーリーテリングをその持ち味とする。2000年『午前3時のルースター』(文春文庫)で、サントリーミステリー大賞・読者賞をダブル受賞しデビュー。第二作『ヒートアイランド』が各紙誌の絶賛を浴びる。2004年、第三作『ワイルド・ソウル』(幻冬舎文庫)で大藪春彦賞、吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞と、史上初のトリプル受賞に輝く。2005年には『君たちに明日はない』(新潮社)で山本周五郎賞も受賞するなど、今、もっとも注目される気鋭作家の一人である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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さざなみ
1
感想を投稿しなかった人が多いわけが読み終えてよくわかりました。 これが「ワイルド・ソウル」の作者とは・・・・・・・2015/03/09
nonnon
0
★★★★☆2017/11/15
kayako
0
☆☆2010/10/05
tanta
0
少女漫画の世界。「これ以上好きになっちゃダメっ!でもどうして?気づくといつもアイツのこと考えちゃってるの・・・キュン❤ 」ってな感じでしょうか。少女漫画と違うとこはアダルト&バイオレンス満載なとこですけど。にしてもやっぱり男の人ってきっと何歳になっても無邪気で単純な夢見る少年なんやろなぁ。2012/03/04
kent
0
軽いタッチでタイトルほどの重さはない。人はいかに自分を解放できるのか?2008/02/02