Joy novels<br> 七人の証人 (新装版)

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Joy novels
七人の証人 (新装版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 245p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784408504384
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

殴られ昏倒した十津川警部が目覚めると、そこは見知らぬ絶海の孤島だった。おまけに映画のセットのような街角があり、道路はすぐ先で雑草の中に消えている。誰が何のためにこんなものを造ったのか?その街には、他に七人の男女が拉致誘拐されて来ていた。そして、もう一人…!?やがて起きる殺人事件。

著者等紹介

西村京太郎[ニシムラキョウタロウ]
昭和5年、東京に生まれる。公務員生活ののち、数々の職業を経て、創作活動をつづける。昭和38年、『歪んだ朝』でオール読物推理新人賞、40年『天使の傷痕』で江戸川乱歩賞を受賞、推理作家としてデビュー。56年『終着駅殺人事件』の日本推理作家協会賞受賞で推理界に不動の地位を築く。平成13年10月湯河原町に「西村京太郎記念館」をオープン。全著書や作家としての記録を展示公開している
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

フリスビー

17
十津川警部シリーズ初読みですが、いきなりすごいのを読んでしまった感じです。息子の無実を証明するため、父親により孤島に拉致された十津川と7人の証人。裁判の時の証言は果たして真実なのか? 追及が進む中、殺人が起きていよいよ謎は深まります。クローズド・サークルに法廷ミステリーをプラスした緊張感は、「そして誰もいなくなった」を彷彿とさせます。ミステリーをこんなに夢中で読んだのは久しぶりです。傑作。2014/01/06

Kid A

4
舞台設定はぶっ飛んでいるものの、終始理詰めで展開される骨太な推理小説という印象。変則的法廷ミステリといった趣で、過去の事件を再検証することがメインで物語が進んでいく。各々の証言・状況の些細な矛盾点を鋭く突き、反論の数珠つなぎでひっくり返していく様は、落ちゲーで連鎖を発生させたときのような爽快感さえ漂う。 それと同時多発的に起こる殺人事件もどうクロスオーバーするのか興味が尽きず、ここも前述した部分と連動させ犯人を指摘してみせるのは快哉を叫びたくなる。七人の証人、最高かよ。2015/10/08

がじゅ

3
初の十津川警部モノ。設定は面白い。中盤から犯人の目星がついてしまったけど、楽しめました。最後はトントン拍子に進みすぎかな、とも思いますが…。ちょっとあっけなかったかな。2016/02/11

はんげつ

2
一年前の殺人事件の場を再現した孤島に集められた七人の証人と十津川警部が、犯人とされた人物の父親と過去の事件を再考していく中で新たな殺人も起こる、法廷モノとフーダニットの二つの面白さを備えたミステリの良作。全篇論理尽くしで最後のフーダニットも石持浅海のような方法論を感じたが、それも大変良くできている上に、証言の矛盾へ誘い込む口の上手さや証言を覆すロジックが(若干手がかりが後出しな感もあるものの)とても手堅くかつエキサイティングで素晴らしい。特に写真の件は超興奮した。2017/03/06

MK56

2
人の記憶は曖昧で頼りない上に、自己の都合ですぐ改変されてしまうものだ。何だか証言するのもされるのも恐ろしい。2014/05/14

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