内容説明
日本の国境はすべて海に面しているため、普段、多くの日本国民は国境を意識せずに生活をしている。しかし、尖閣諸島をはじめ、竹島、北方四島など国境の島々や海では、私たちが知らないギリギリの攻防が毎日繰り広げられている。また、南海に浮かぶたった1坪の島が、日本の国土面積と同じ広さの排他的経済水域を守っているのである。こうした日本の領海の現状や国境にまつわる話を、新たな歴史認識を踏まえて紹介する。
目次
基本編 プロローグ―日本の国境線を支える島々(日本に島はいくつあるのか;排他的経済水域の基点となる無人島)
現状編 視界不良の日本国周辺(オホーツク海・北方四島―北方四島はロシアによる開発が進行中;オホーツク海・北方四島―ゴム長靴に防寒ヤッケを着たスパイ ほか)
歴史編 日本の領海で起きた紛争・事件史(古代史―日本の島の第1号は淡路島?;古代史―日本で初めての国境警備隊「防人」 ほか)
教養編 日本の海と島の不思議に触れる(熊野三山―海の向こうにある極楽浄土を目指す僧侶たち;愛媛県伯方島―「伯方の塩」は、本当はメキシコ産だった ほか)
著者等紹介
山田吉彦[ヤマダヨシヒコ]
1962年千葉県生まれ。東海大学海洋学部教授、博士(経済学)。海洋政策研究財団客員研究員。学習院大学経済学部を卒業後、金融機関を経て、日本財団に勤務。多摩大学大学院修士課程、埼玉大学大学院経済科学研究科博士課程修了。専門は海洋政策、海洋安全保障、現代海賊問題、国境問題、離島問題(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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James Hayashi
A.KI.