じっぴコンパクト新書<br> 崩壊以後―日本サッカーは監督を変えるだけでは変わらない

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じっぴコンパクト新書
崩壊以後―日本サッカーは監督を変えるだけでは変わらない

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  • サイズ 新書判/ページ数 314p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784408455167
  • NDC分類 783.47
  • Cコード C0275

内容説明

FIFAW杯ブラジル大会。サッカー王国で開催されたこの大会に、日本代表は「史上最強」という国民からの期待を背負って臨んだ。しかし、0勝2敗1分、グループリーグ最下位で敗退。内容も輪をかけてふるわず、結果以上の“惨敗”だった。「なぜ1勝もできなかったのか?」「我々のサッカーとは何だったのか?」などを現地で取材を重ねる著者ならではの鋭い切り口で分析していく。多くのサッカー好きに、新たな視点をもたらすパワフルな一冊。

目次

日本は強者か弱者か―コートジボワール戦。日本は追いかける立場でいたほうが面白い 6/12 2014
弱者のメンタリティ―順当な展開になるか。波乱の展開になるか。カギを握るのはチリ 6/12 2014
審判を問う―開幕戦勝利もブラジルに不安。勝負を分けた主審の判定 6/14 2014
世界を席巻する攻撃的サッカー―ブラジルW杯が面白い試合ばかり続いている理由 6/14 2014
戦術の浸透度―チーム作りの失敗が露わに。コートジボワール戦全選手採点 6/15 2014
報道の奥にある真実―右から左に流すだけのジャーナリストは要らない 6/16 2014
世界とアジアは全くの別物―謙虚になれない日本人。コートジボワール戦の敗因は、その慢心にあり 6/17 2014
攻めながら守る、守りながら攻める―スペイン敗退。前回王者が自滅した二つの理由 6/19 2014
数的有利でも勝てないわけ―他国の代表にあって日本代表にないもの。ギリシャ戦全選手採点 6/21 2014
世界性に欠ける日本のサッカー―日本のサッカーを見ているのは、日本人だけではない 6/22 2014
成長した国、遅れをとる日本―急成長ベルギー2連勝。だが組織力で今後に不安も 6/23 2014
勝敗のみに一喜一憂してはいけない―メッシがいるから勝てないアルゼンチン 6/24 2014
四年間の集大成―日本が最下位に沈んだ理由。コロンビア戦全選手採点 6/25 2014〔ほか〕

著者等紹介

杉山茂樹[スギヤマシゲキ]
1959年静岡県生まれ。フリーランスのスポーツライター。サッカー専門誌やスポーツ総合誌などで執筆し、メールマガジンも発行している。海外取材経験が豊富で、オリンピックは夏季・冬季合わせて9回、UEFAチャンピオンズリーグは300試合以上を現地で取材。またFIFAワールドカップには、82年スペイン大会から14年ブラジル大会まで9大会連続で現地に足を運んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

saga

50
本書は2014W杯ブラジル大会の取材と同時進行で書かれた。当時はザッケローニに悪い印象を持っていなかった。2敗1分け・グループリーグ最下位という結果は、JFA、監督、そして選手起用の失敗だと言える。本大会での日本に批判的なことから、著者のメディアへの露出が少なかったのだと思われる。日本のスポーツ民度の低さの現れにも思える。しかし、サッカーというゲームを試合会場の高いところから俯瞰で見続けた著者の論法を、私は気に入っている。2023/01/17

Kentaro

11
ザッケローニの無能ぶり、本田ジャパンとも揶揄されるなかでの長谷川主将というアンバランスから、戦術的な欠陥そんな指摘をズバズバと繰り返す。日本だけに限らず、ブラジルチームの低迷、アルゼンチンのメッシのふがいなさと下がりすぎる欠点などもつまびらかにする。著者はメディアの役割として、単なる応援団ではなく、強くなってもらいたいという気持ちを持ちながら中立的立場で日本チームを分析する。 サッカーとはここまで真剣に勝負を重視するのかと思ってしまうほど真剣だ。いい悪いではなく、まるで日本という国家の勝負のようだ。2018/12/09

青心

2
史上最強と謳われながら、1勝すら挙げられないまま惨敗したブルジルW杯。無責任な翼賛報道を続けたメディアと、敗因の分析も今大会の総括もそこそこに次に進もうとする日本サッカー協会、一貫性のない采配でむざむざとチームを敗戦に導いた監督の手腕を痛烈に批判した一冊。 確かに、帰国せず逃げるように所属チームに戻った選手、拍手と大歓声で温かく代表チームを迎えたファンと、首をかしげる場面もしばしば。 けど、全体としてはかなり面白い大会だったことは確か。 4年後、今度こそ「史上最強」の日本代表による、熱い闘いが見たい。2014/10/22

Emkay

1
サッカー・ブラジルW杯の期間中、現在進行形で書かれた著者のブログに、各回に後付けで解説を後日掲載。企画の勝利だけでなく、内容が多岐に渡っておもしろい。日本代表の3戦の評価、ザックの采配、ブラジル評、ドイツ評、スペイン評、オランダ評、アルゼンチン評、アメリカ評、本田評、香川評、メッシ評…。3-4-3を始めとするフォーメーションの解説だけでなく、クライフ当時のオランダから発展・継承されていった歴史的な背景を掘り下げる。大仁-原-霜田の協会幹部批判もおもしろい。勝ち負けや個人技以外に多くの視点を与えてくれる。2014/09/26

Yoshihiko Fujimoto

1
ザッケローニと彼を任命した日本サッカー協会、メディアを痛烈に批判した本。 ちょっと視点が一方的すぎるような気もするが、書いていることは大体合っているんだろう。 ただ、他の著作の内容と重複しているところが多いような…。しばらく杉山さんの本はいいかな。2014/09/23

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