内容説明
台風や豪雨で注目を浴びるダム。圧倒的に巨大なダムの役割と魅力。
目次
第1章 ダムを知る(スペック別日本のダムBEST10;ダムの基礎知識;ダム管理と河川整備 ほか)
第2章 ダムを楽しむ(ダムの放流イベント・見学ツアーに参加する;ダム見学・観光の楽しみ方;ダムの達人・ダムマイスターになるには? ほか)
第3章 ダムをもっと知る(ダムと橋;ダムに眠る廃道&廃線;ダムが生んだ道路&鉄道 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
63
ダム愛好家を自称される複数の執筆者たちの心のこもった文章が、美しい写真の数々とともに楽しめる、とても気持ちのいい本だ。昨今、社会への不満や他人への中傷の言葉が溢れているだけに、ダムという無機的な構造物に、愛情告白をするようなこういう本の純粋さが、心に沁みる。普段は人目につかないけれど、私たちの暮らしと安全をしっかりと支えてくれる存在にスポットライトが当たるのは嬉しい。日本の土木技術の素晴らしさに感動するが、それでも、日本一の奥只見ダムの貯水量が世界一の1/400と聞くと、改めて世界の大きさを痛感する。2020/10/17
鯖
21
ダム好きによるダムの美しさ素晴らしさ愛情がふんだんにあふれた本。でっかい建造物は見てるだけで楽しくなるね。神々しい。地鎮祭まで行われるダムカレーの作り方まで載ってて笑ってしまった。パナマ運河建設に唯一携わった日本人である、内村鑑三の弟子である青山士についても触れられていて、けれども時世からスパイと疑われて、純粋に尽くしてたのに追放されてて、切ないなあってなった。2023/09/16
ガブリエル
6
ダム好きには堪らない一冊まるごとダムの本。 ダムの基礎知識から始まり、ダムの楽しみ方、そして何より優美で力強いダムの姿を映した写真の数々に興奮が収まらない。 しっかり、DamMapsのURLもお気に入りに保存し、見学ツアーの連絡先もチェックしてダム活に備えました。 あ~また、奈良俣ダムに行きたい~(≧◇≦)2020/10/09
カフェラテレックス
1
自分も少しはダムに詳しいほうだと思っていたけど、それを上回る情報量だ。ダムの大きさといっても、高さや長さ、容積、いろいろある。どれ一つとして同じものはなく、ユニークなダムには心惹かれる。行きたくても近くに行けないダムもあるらしい。ダム広報のスペシャリスト、ダムマイスターという資格もこの本で知った。役目を終えたダムの行く末や、ダムの中のトンネル、見学ツアーについても解説。ダムカレーの作り方で、打設、締固め、堤体などマジ用語が使われていて笑う。2023/02/05
ntscp2020
1
これは良い。まさに大百科。ダムの構造、ランキングといったありきたりの内容だけでなく、河川管理、その実積、建設工程、ダム建設による廃線廃道、民間のダム、ダムに関わる作品、人物など盛りだくさん。平沼義之(ヨッキれん)さんだけではないが、様々な分野の人が集って書いたからこそだと思う。2020/07/30