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内容説明
本書が語るべく選んだのは、幕末から近代(明治・大正)にかけて人生を駆け抜けた、匠たちにまつわる「十五のドラマ」である。彼らは、あの波乱に満ちた時代の渦中にあって、あらゆる技術が停滞していた江戸時代の殻を打ち破るかのように、新しい技術を求め、学び、成果を生み出していった。
目次
第1章 もの造りの原点(西洋帆船「ヘダ号」を造り上げた七人の船大工 上田寅吉ほか―貪欲に学び、造船技術の新時代を切り拓いた男たち;純国産の革靴を造る 西村勝三―挫折、挫折で、それでも学び、造りつづけた男 ほか)
第2章 信念に生きる(まだ見ぬ蒸気船を造る 前原巧山―「おつぶし方」とまで呼ばれた男の意地;信念を貫くために学ぶ 立川知方―西洋建築を習得した日本建築のエキスパート ほか)
第3章 ひたすら学び、造る(世界に通用する製品を造る 清水誠―国産マッチを生んだ男の“短く太い”人生;学び方にオリジナルを求める 伊藤為吉―銀座のシンボルを建てた男の破天荒な生涯 ほか)
第4章 技術を磨き、伝える(西洋人のド肝を抜いた大旅館 二代目・清水喜助―江戸城と横浜を学校にした名匠;純国産の鉛筆を造る 真崎仁六―「葉隠武士」が果たした筆記具の革命 ほか)
著者等紹介
長尾剛[ナガオタケシ]
1962年、東京都生まれ。東洋大学大学院修了。ノンフィクション作家。歴史や文学などを解りやすく、エンタテインメントに描く作家として、定評がある
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