幕末・明治 匠たちの挑戦―現代に甦るプロジェクトリーダーの本質

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 243p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784408322216
  • NDC分類 502.1
  • Cコード C0021

内容説明

本書が語るべく選んだのは、幕末から近代(明治・大正)にかけて人生を駆け抜けた、匠たちにまつわる「十五のドラマ」である。彼らは、あの波乱に満ちた時代の渦中にあって、あらゆる技術が停滞していた江戸時代の殻を打ち破るかのように、新しい技術を求め、学び、成果を生み出していった。

目次

第1章 もの造りの原点(西洋帆船「ヘダ号」を造り上げた七人の船大工 上田寅吉ほか―貪欲に学び、造船技術の新時代を切り拓いた男たち;純国産の革靴を造る 西村勝三―挫折、挫折で、それでも学び、造りつづけた男 ほか)
第2章 信念に生きる(まだ見ぬ蒸気船を造る 前原巧山―「おつぶし方」とまで呼ばれた男の意地;信念を貫くために学ぶ 立川知方―西洋建築を習得した日本建築のエキスパート ほか)
第3章 ひたすら学び、造る(世界に通用する製品を造る 清水誠―国産マッチを生んだ男の“短く太い”人生;学び方にオリジナルを求める 伊藤為吉―銀座のシンボルを建てた男の破天荒な生涯 ほか)
第4章 技術を磨き、伝える(西洋人のド肝を抜いた大旅館 二代目・清水喜助―江戸城と横浜を学校にした名匠;純国産の鉛筆を造る 真崎仁六―「葉隠武士」が果たした筆記具の革命 ほか)

著者等紹介

長尾剛[ナガオタケシ]
1962年、東京都生まれ。東洋大学大学院修了。ノンフィクション作家。歴史や文学などを解りやすく、エンタテインメントに描く作家として、定評がある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Ujiro21

2
幕末期から明治で事業を起こした人たちの心意気と時代で変わらない仕事の本質が面白かった。ただ、全体を通して、建築の話が多く、建物の機能的役割も装飾的な豪華さも憧れを抱けない自分にはお腹いっぱいだった。一方で、マッチを国産化したエピソードや船の話は、事業でものづくりに関わる人にとって鼓舞されるものだろうと思う。時代の要請で必要とされる仕事。時代が激動する中で変わらない個人の仕事。いい1冊になった。気軽さがいい。2017/02/22

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1415319
  • ご注意事項