軍艦島 離島40年―人びとの記憶とこれから

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  • サイズ B6判/ページ数 247p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784408110646
  • NDC分類 219.3
  • Cコード C0021

内容説明

昭和40年代。「軍艦島」が「端島」だった頃、人口過密・職住密接の中で生きた人びとのリアル。閉山後、荒れるに任された「故郷」を取り戻し、世界遺産に仕立て上げた奮闘の記録。2015年世界遺産登録見込。

目次

序章 世界遺産と「産業遺産」
第1章 軍艦島の現在
第2章 島に生きて
第3章 それぞれの端島
第4章 世界遺産に向けての挑戦
第5章 これからの軍艦島 課題と未来への展望

著者等紹介

坂本道徳[サカモトドウトク]
1954年筑豊生まれ。1966年、小学校6年で端島に移住。長崎県立高島高校卒業後、長崎大学商業短期大学部入学、翌年同大中退。東京にてコンピュータ関連の仕事に従事。1982年に帰崎。1999年に25年ぶりの同窓会にて端島へ渡航。風化する島の現状に衝撃を受け、島の保存を考える。2003年、NPO法人「軍艦島を世界遺産にする会」設立。現在軍艦島ガイド活動を中心として、軍艦島講座、執筆、講演等、精力的に活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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あちゃくん

97
この週末に行くので予習として読了。実際に住んでいた方が書いているので、狭い島で本当に最盛期5000人の人たちが暮らしていたんだなと改めて実感しました。現地に行くのが楽しみです。2014/09/17

28
軍艦島に暮らす人々の写真を見る機会があった。印象に残ったのは、当時からしたら信じられないくらいの高層住宅だった。東京の何倍もの人口密度で賑わっていたらしい当時のことをもっと知りたくなり、この本を手に取る。高低差のわからなくなる各棟の間の階段。大浴場。隣の家のご飯の匂い。屋上から落とした野球ボールを、下を通りがかった大人がまた屋上へ投げる。拍手。人々の暮らしが重なり、活気に溢れた懐かしい街が見えた。廃墟の島ではない。世界文化遺産という堅苦しいものでもない。そこにあるのはかつて人々が暮らしていた島、端島だ。2015/06/12

雲をみるひと

26
端島の元住民で世界遺産登録運動を主催されていた方の作品。前半は軍艦島の現状が中心だが、後半に進むにつれ作者の半生記、活動期のような趣になっていく。ツアーが始まった頃の軍艦島の様子が詳しい前半はわかりやすい。後半は少しパーソナル過ぎる嫌いはあるが作者の軍艦島愛や様々な葛藤がよく伝わってくる。2021/06/17

ようはん

19
著者は軍艦島(端島)の元住民で軍艦島の世界遺産登録にも尽力した経歴を持つ。当時の軍艦島での生活が語られているが、軍艦島自体が当時の日本としては特異の生活環境だったとはいえ、狭い生活空間の中で家族や隣人、仕事仲間や学校の先生等が濃密な人間関係を構築して助け合って生きてきた事実。これらは自分ら現代の日本人の視点だと、もう失われてしまったのかと思うと切なくなる。2022/01/22

リョウ万代ホーム施主|貯金おじさん

11
軍艦島に対する、元島民の方達の思いが詰まった本だと感じました。又、自分自身の生活を崩してでも、軍艦島を世界遺産にしようとする著者の姿勢に感動しました。2014/12/29

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