内容説明
ベストセラー小説『上杉鷹山』はこうして生まれた。人気作家が小説作法の心得を初めて明かす。評伝、時代小説ファン必読の書。
目次
第１講 テーマをどう決め、資料をいかに選ぶか
第２講 主人公の人物像を構築するために、資料をどう扱うか
第３講 取材旅行のための資料をどう準備するか
第４講 上手な取材旅行の仕方とは
第５講 異説・新説はどう唱えるか
第６講 資料を使用するときに気をつけたいこんなこと
第７講 資料の価値をどこで判断するか
第８講 資料のかしこい入手法
第９講 資料をどこまで拾うか、どこから捨てるか
第１０講 小説を書くにあたってそろえたいもの、心がけたいこと
第１１講 注意すべき記述上のこんなテクニック
第１２講 小説を書くための“コア”となる「心」とは
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とやぬ
1
《評伝小説を書く為の資料収集の方法と活用法》の本。歴史小説家として著名な筆者がその手の内を公表している。私は歴史小説を書く為にこの本を手にした訳ではないが、歴史は大好きなので一人の人物に絞った資料の収集方法を知れて参考になった。また、筆者の様々な資料や人物に対しての紳士的にして真摯な考え方も非常に好感触である。描く人物だけでなく資料元や読書の考えに敬意を払うべきというその考えは、創作を行っている全ての人が肝に銘じておくべき事ではないだろうか。筋がはっきり通り非常に分かりやすく書かれている良書であった。2012/03/10
のんべんこやけ
0
調べもの下手なので、童門先生のお知恵を借りたいと思い。プロのやり方なので真似できないと思った点も多くあったが、辞書の使い方など、かいつまんで参考にさせて頂きたいと思った。しかし、ハードカバーの中を抜いたファイルの使い方だけはどうにもよくわからなかった…。2013/04/22
Sinsix
0
たまたま図書館に寄り、目についてざっと目を通してみたが、それだけで要点を掻い摘めるほど分かりやすく書かれていた。本を書こうと思って資料探しに躓く人にオススメ。あと一度は読みに行こうと思う。2012/03/19
