目次
第1部 公務員の仕事の現場を見る(被災地での公務員の仕事は何を示すか;国民生活に密着した公務員の仕事;当局の管理強化と公務解体の動きに抗して;「公務の民間化」「公務の非正規化」をどう考えるか)
第2部 公務員とは何なのか(公務員をめぐる現在の状況と公務員の役割―公務員がその役割を生き生きと発揮できるために;憲法を守り住民生活を守る―そこに私たちの働きがいがあるから;国家公務員の実像と国民・住民の生活とのかかわり―民主的な公務員制度で行政サービスの改善を)
著者等紹介
晴山一穂[ハレヤマカズホ]
1948年岩手県生まれ。京都大学大学院研究科博士課程中退。福島大学を経て専修大学教授
角田英昭[ツノダヒデアキ]
1944年神奈川県生まれ。横浜国大工学部卒。神奈川県庁を経て神奈川自治体問題研究所副理事長
今西清[イマニシキヨシ]
1953年兵庫県生まれ。川西市職書記長、兵庫自治労働書記長、自治労働組織局長、同書記次長、などを経て自治労連・地方自治問題研究機構専門委員
秋山正臣[アキヤママサオミ]
1962年大阪府生まれ。兵庫県労働部雇用保険課、神戸公共職業安定所、尼崎公共職業安定所を歴任。労働組合でも全労働省労働組合、国公労連などで役員を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆう。
15
公務員バッシングが当たり前のように流されている中で、実際の数多くの公務員は住民サービスに直接かかわり、住民の暮らしと文化を守るかけがえのない仕事をしています。この本では、東日本大震災で公務労働者が果たした(している)役割も紹介されています。公務員は、憲法を守り、全体の奉仕者として住民の立場に立つ一方で、構造改革など新自由主義の政策主体の影響も受けています。民主的公務労働のあり方をよく議論すると同時に、世界的に見ても数の少なく官制ワーキングプアなど公務員の実態をリアルにみる必要があると思いました。2014/11/09
aika
11
公務員バッシングが世間では盛んですが、実際に公務員として働いている方々の現場の声はあまり聞こえてきません。さまざまな矛盾と葛藤しながらも、市民のためにの一念で懸命に働かれている公務員の生の声を聞けてよかったです。特に、国民健康保険に携わる方のお話にはすごく心を動かされました。もちろん、現実にはこの本に登場するような使命感に燃えた公務員ばかりではないと思います。しかし、いついかなる時も、市民のために、市民とともに、の精神で尽力されている方々がいることも事実であり、こんな社会人になりたいなと思いました。2014/11/09
Satoru Moriaki
0
そもそも国家公務員の仕事や価値観が知りたいと思って読み始めた本だけど内容は「公務員の実像」より「いま、公務員が置かれている状況」について。中央省庁で働く官僚ではなく、地方公務員が中心。当初の期待とは異なる内容だけども、日頃「お役所仕事がー」と苛立ちがちな自分にとって、公務員の意義を考える上で、示唆に富んだ本だと思う。2013/08/18
奥田
0
さまざまな現場で働く公務員。非正規雇用の増大など日本の雇用問題が凝縮されている。2013/07/20