内容説明
初出場で世界コンクール「クラブ・デ・クロクール・ド・ショコラ」最高位を獲得。世界を驚かせたパティシエ。その仕事哲学のすべて。
目次
1章 「伝えたい」想いはあるか?―「伝える力」で獲得した世界のショコラ
2章 丁寧という力を武器にしよう―1本の小山ロールから学べること
3章 リサーチやマーケティングより大切なこと―「足りている時代」に生き残るには
4章 人が集まる人になる―自分発信、自分ブランドはこうして作る
5章 人を育てる―失敗を恐れない、隠さない心が、大きな器を作る
6章 洗い物も世界一と思って洗う―それは誰かの役に立っているか?
著者等紹介
小山進[コヤマススム]
1964年、京都生まれ。大阪あべの辻調理師専門学校卒業後、1983年に神戸の「スイス菓子ハイジ」入社。本店シェフパティシエ、商品開発部長に。数々の菓子コンクール(兵庫県クリスマスケーキコンテスト県知事賞、TVチャンピオン他多数)で優勝し、2000年独立。(有)パティシエエスコヤマを設立し、全国十数社の商品開発および技術指導を行なう。2003年より現在の兵庫県三田市に「パティシエエスコヤマ」を開店(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かず
48
★★★★Audible。小山氏の自叙伝として読むには大変面白い。しかし、タイトルの「丁寧を武器にする」はちょっと内容にしっくりこない気がした。どんな分野であっても、成功した方の物語はとても面白い。再読予定。2018/06/25
ふ~@豆板醤
23
3。日常を丁寧に積み重ねる姿勢。抜きん出るためにどんな仕事も楽しもうとすること。プロの考え方って、分野は違っても勉強になるなぁ。「どこで修行しても、それを活かすも殺すも自分自身」「一番のファンであり、一番厳しい客でありたい」2019/02/16
よーこ
23
兵庫県三田市というアクセスは決して良くはない場所に店を構えながら、世界的に評価されているパティシエ・小山進氏。彼の仕事、ひいては人生に対する心構えが書かれたこの本の中で、彼はタイトル通り、目の前のことに『丁寧』に取り組むことで道は開かれるのだと繰り返し主張している。長い人生の中で誰もが行き詰まる瞬間があると思うけど、彼のように『丁寧に生きる』ことを意識して、腐らないようにしたいと感じた。人を育てる立場になった時など、折に触れて読み返したい。そして、これが一番の感想かも。小山ロールが凄く食べたい!2016/04/19
さっちも
19
丁寧さを身につけねばと読んだ。細部迄にこだわり抜いた仕事ぶりと同時に、味だけ作品だけというよりは全方位的な仕事の必要性を説いている。世界一のパティシエなのだけれど、スタートは大手の洋菓子の喫茶部門に配属され、営業部門も経験されている。小さい実力のあるケーキ屋で働いていた経験も、フランスでの修行がないのも驚きだ。そこで、パッケージ、店舗コンセプト、商品コピーなど相手目線のケーキを売るストーリーを作りを学んだのが大きい。神戸の外れに店があるみたいなので是非行ってみたい。文中にある「すし処 海味」も気になる2020/01/15
はるき
18
ケーキ店の経営者による仕事論。職人気質だけど人情派で理論家。仕事が好きで教えることが大好き。若者の内向きさが問題だ問題だ言う前に、日々足元のことを丁寧にやる習慣をつけよう。少し昔の本ですが、鮮度は落ちていません。2021/02/07