出版社内容情報
旧宗主国フランスと華僑の影響を受け、南国の豊かな自然に育まれた食文化
旧フランス領インドシナ(ラオス・カンボジア・ベトナム)で受け継がれてきた古典料理を約50品掲載。
1954年にインドシナ3国がフランスから独立して以降も、仏印的な食文化は各地で受け継がれてきたものの、21世紀以降は経済発展やIT化、それに伴う都市化の影響を受け、古典料理も姿を消しつつある。
「インドシナ」という呼称も消えゆくなか、かつては確実に存在していた仏印の食文化を丁寧に拾い上げ、その調理技術や食材・調味料使いなどのアイデアを伝える。
内容説明
メコンの恵みとコロニアルの暮らし。南国の“お米文化”が育んだインドシナ三国のおかず料理全46レシピ。
目次
山の章(山岳地帯ならではの料理;青唐辛子とにんにくのディップ ほか)
湖沼・川の章(湖沼や川の周辺地域の料理;白身魚のラープ ほか)
海の章(沿岸地域ならではの料理;魚のパイナップル炒め煮 ほか)
平野部の章(水田地帯や平野部の料理;白身魚の香草蒸し ほか)
著者等紹介
園健[ソノケン]
写真家、料理家、冒険家。インドシナ半島で旧フランス植民地の生活様式を主題にした撮影に取り組む。現在は主にメコン河流域の食文化の研究を行う
田中あずさ[タナカアズサ]
料理家、コピーライター。旧仏領インドシナの食文化をテーマに、東京都内で1日1組の料理教室を主宰。三国の中でも特に山あいの古典料理の研究を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
26
うっとりするような写真に、旅に出たくてお尻がむずむずしました。娘さんは虫がたくさん盛られている写真にワイワイ興奮。面白いなあ、わあ、お邪魔してみたいなあ…とワクワクし、ウェブサイトも拝読。もう少し状況が変わったら参加してみたいな。2021/04/23
tom
10
読友さんのコメントを読んで図書館に注文。少々面白い料理本。この本を読んで、一品作ってよと頼まれても、無理ですとしか答えようがない。でも、写真を見て、文章を読んでみると、喰ってみたいと心がおどる。そんな、好奇心をそそる食い物が登場する。とても楽しい。旧インドシナ、そこで暮らしている人たちが、普通に食している食べ物がたくさん現れる。食い物とそこで暮らしている人たちの関わりを見せてくれる本。2020/09/26