内容説明
嫌なお客のワガママ放題、無理難題。敏腕外商・大塚佐知子がご用命とあらば、殺人以外なんでもします…でも。「お客様は神様?所詮は他人です」。私利私欲の百貨店へいらっしゃいませ。
著者等紹介
真梨幸子[マリユキコ]
1964年宮崎県生まれ。多摩芸術学園映画科卒業。2005年「孤虫症」で第32回メフィスト賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
357
真梨幸子は、新作中心に読んでいる作家です。百貨店の外商を舞台にした連作短編集、著者にしてはポイズン少な目でした。本書で『蠱毒』という言葉の意味を初めて知りました。百貨店は斜陽産業化していますが、外商もその内、絶滅してしまうのでしょうか?2018/02/12
いつでも母さん
221
外商・・私には別の世界の人を顧客に持ち、あれやこれや、ここまで承らずとも?って感じの真梨さんが描くお仕事小説だった。『カウントダウン』の外商・薬王寺さんかと思いきや、こちらは大塚佐恵子さん。バラバラにして処分=殺人ではない!」と言い切る覚悟が凄いや。今回はちょっと私には肩すかしの感で読了に至る。皿の上の三匹の虫・・漢字を想像するだけでモゾモゾしてしまう・・2018/02/23
うっちー
209
中盤まで入り込めず2018/03/01
うどん
165
ごちゃごちゃして理解するのが難しかったです…。2018/02/21
ribon
158
初読みの作家さん。サクサク読み進めることの出来る、同じ百貨店が舞台で登場人物が関連する短編が八話。タイトルから「上流階級 富久丸百貨店外商部」のようなお仕事ストーリーかと思いきや、見事に裏切られた(笑)「できないと言ってはならない。」「どんな無理難題でも、なんとかしろ。」が万両百貨店外商部の鉄則。まさか、そこまでする?と思いながらも、そうかも…と思わせられるブラックさも面白かった。「トイチ」など百貨店で使う隠語も散りばめられ興味深い。〝外商はコドク(蠱毒)〟という台詞が納得できる読後だった。 2020/05/15