内容説明
バビロンやローマ、長安やパリやロンドンやニューヨーク、そして東京。古代から現代にいたる大都市を中心に、異なるさまざまな都市の社会と文化がネットワークをつくり、それが全世界を覆っていった、人間社会の歴史。都市とはなにか?都市は、社会の現在とどのようにかかわるのか?
目次
都市を論じるとはどういうことか
都市をめぐる大きな物語
スペクタクルと存在論
日本の都市とは何だったのか
市民の共同体としての都市
現代都市の発見
都市という危険な領域
過去と未来の間で―近代都市計画の誕生
舞台としての都市、上演としての盛り場
都市と都市論のポストモダン
20世紀のアーバニズム
書を持って街へ出よう
著者等紹介
若林幹夫[ワカバヤシミキオ]
早稲田大学教育・総合科学学術院教授。1962年生まれ。東京大学大学院博士課程中退。博士(社会学)。筑波大学教授等を経て2005年より現職。2008年、メキシコ、エル・コレヒオ・デ・メヒコ客員教授。専門は都市論・メディア論・時間論・空間論など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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きつね
6
紹介本の大筋はふまえつつ、よみどころはココだよ、とか、この本がよみにくいのはこういう理由があるよ、と論じてくれる手つきが初学者には親切なブックガイド。そのぶん著者ならではのカラーは控えめです。あくまで資料選びの出発点ですね。読みたい本ができてよかったです。なお、校正が甘いのが気にかかりました。2014/03/08
yodapone36
0
「都市の吸引力」という言葉が気に入った。都市とは、何だろう?生活、歴史、経済、インフラ‥幾らでも切り口があり、人それぞれの解釈がある。この、捉えどころのなさが、また面白かったりするのだ。2016/06/03