少女を殺す100の方法

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  • サイズ B6判/ページ数 300p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784334912017
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

とある名門女子中学校。ある日、二年A組の担任・ススワタリが血相を変えて校長室に飛び込んできた。鍵のかかった教室で、生徒20人が死体で見つかったのだ。教頭のクサカベは学校に都合よく真相を偽装するため、警察よりも先に犯人を捕らえようと目論む。同級生20人を皆殺しにした犯人は誰なのか?事件は思いもよらない方向へ転がっていく。(少女教室)学園、ホラー、メタミス、エログロ、SF。少女20人の死をテーマに紡がれる、5つの本格ミステリ。

著者等紹介

白井智之[シライトモユキ]
1990年千葉県印西市生まれ。東北大学法学部卒業。『人間の顔は食べづらい』が第34回横溝正史ミステリ大賞の最終候補作となり、同作でデビュー。2015年刊行の『東京結合人間』が第69回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)候補作に、2016年刊行の『おやすみ人面瘡』が第17回本格ミステリ大賞(小説部門)候補作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

417
これもランキング本から。『おやすみ人面瘡』がイマイチはまれず、追うのをやめていた作家さん。今回は面白かった。『少女教室』と『少女ミキサー』が特に好き。『少女が街に降ってくる』あたりがハイライトなのだろうが、個人的に趣味じゃない。他は一段落ちた印象。よく思いつくもんだとしか言い様のない、突飛な設定の中で、割りとガチガチに本格ミステリしている。初の短編集らしいが、長編より合っているのかも。平山夢明あたりを嫌でも連想させられるテイスト。最近、新作が出たばかりで、そちらも連作短編集らしいので、読んでみようと思う。2019/01/02

starbro

237
『人間の顔は食べづらい 』に続いて白井智之2作目です。表紙のイラストから、さわやかな少女ミステリかなと思って読みましたが、180度違う内容、エログロの不条理連作短編集でした。しかし14歳の少女を100人も殺すなんて・・・オススメは『少女ビデオ-公開版-』です。但し、淑女や品行方正な14歳の少女には、決してオススメしません。2018/03/20

🐾Yoko Omoto🐾

166
原形とどめずの死体の山・山、乱れ飛ぶ臓器に汚物、外道な食描写に頭のネジが飛んでる登場人物たち、相変わらずのブレないグロクオリティを、惜しみ無く且つ容赦無く見せつける5つの短編。目眩ましの如く撒かれる特殊な世界観ならではの伏線。そのロジカルな着地に唸りながらも、「こんな伏線、絶対回収したくねーよ!」と喚きたくなるのがまた一興。マイベストは、ノックスの十戒をネタに皮肉なメタっぷりで笑いを誘う「「少女」殺人事件」。グロ描写が群を抜きながらも、"おやすみ人面瘡"に通じる愛の物語が染みる「少女ビデオ 公開版」。2018/03/15

夜間飛行

143
学校物のミステリで教師達の動きに興味を持てた例しがない。ところが第一話で教頭が、外部に知られる前に犯人を見つけてマスコミの追及を躱そうと言い出した時、この非現実的な意見こそ私の求めるものに思えた。非現実が現実よりしっくりするのが小説であり、ミステリもその例外ではない。「殺される/記号化される人の痛みは棚上げしてロジックを優先」という本格ミステリの掟を極限まで推し進め、読者に突きつけてくる所は『屍人荘の殺人 』に似ている。それが何かを批判しているわけではないけれど、ミステリの自己言及性を痛く感じる話だった。2019/01/14

寂しがり屋の狼さん

125
初読みの作者さん。綺麗な表紙に人前では読めないようなタイトル(笑)全5編の短編集でミステリーやSFであったり…共通しているのは14歳の女の子がひたすら殺される。エグさやグロさはあるのに最後まで読みきれる不思議な作品でした(’-’*)勇気のある人は読んでみて(*^.^*)2020/09/26

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