エートル叢書<br> 無頭人(アセファル)

エートル叢書
無頭人(アセファル)

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  • サイズ B6判/ページ数 246p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784329010049
  • NDC分類 104
  • Cコード C0030

内容説明

ニーチェのようにわれわれは狂暴なまでに宗教的である。第二次世界大戦へと崩壊する世界の中でバタイユによって企てられたもうひとつの共同体、無頭の「共同体」の思考。

目次

第1号 聖なる陰謀―1936年6月24日(聖なる陰謀;怪物 ほか)
第2号 ニーチェの名誉回復―1937年1月21日(ニーチェとファシストたち;ヘラクレイトス―ニーチェのテクスト ほか)
第3‐4号 ディオニュソス―1937年7月(ディオニュソス;哲学者ディオニュソス ほか)
第5号 狂気、戦争、そして死―1939年6月(ニーチェの狂気;戦争の脅威 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カケル

4
笠井潔『煉獄の時』にも登場する秘密結社「アセファル」が発行する機関誌の翻訳。“アセファル三部作(勝手に命名w)第一巻。大戦前夜の苦闘を象徴するように近代社会を覆さんばかりの熱量である。2024/01/17

抹茶ケーキ

1
バタイユが中心になって編纂した雑誌の翻訳。独裁者が支配する社会を「単頭的」と呼び、それに対立する社会として「無頭的」社会の成立を促す。そしてその社会はニーチェの言う意味での悲劇的なものになる。バタイユの主張はたぶんこんな感じ。全編ニーチェ礼賛なので好きな人にはいいかも。寄稿者にカイヨワとかクロソウスキーとかヴァールとか有名な名前が多くて驚いた。2015/12/20

カールステンセン

0
岡本太郎にも重要な影響を与えた有名な雑誌の完全な邦訳。仏語は全く読めないのでこうした形で読むことができる事には感謝ばかりです。前半はファシストのニーチェ解釈への批判が多いですが、この辺りはヒトラーやムッソリーニが去った今ではあまり読む価値はないと思います。後半にはキルケゴールやニーチェの深い解釈と共に「死を前にした歓喜」「未来の神話」などまんま岡本太郎な思想が熱く論じられており、当時彼に与えた影響の大きさが伺われます。とにかく文の熱量と思索の激しさが物凄く、当時の熱気を感じられるだけでも読む価値ありです。2021/03/21

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