内容説明
明けない夜はない。老漁師がみた3・11とは?南三陸の海辺から語りかけてくるリアルで繊細な心の描写は圧巻!報道からは伝わってこない荒廃と倦怠の向こうに一条の光が射す。
著者等紹介
村上香住子[ムラカミカスミコ]
20歳で渡仏。1974年よりフランス文学翻訳。訳書にH・トロワイヤ『ドストエフスキー伝』『チェーホフ伝』など。1985年より2005年までマガジンハウスやフィガロジャポンのパリ支局長として活躍。帰国後、『のんしゃらん』『巴里ノート』などを出版。現在は東日本の被災地南三陸の仮設住宅の女性たちのための支援活動、「アマプロジェクト」に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
百太
23
再読してみると、この作者さん、書きにくい事だろうに被災時の現地の感覚にきっちり沿って書いています。2019/01/19
百太
7
筆者のプロフィールを読むとトンチンカンなものを書きそうなものの、主人公の目線が違和感なく描かれています。2015/03/02
kawa
3
被災者の現実や感情が静かに語られる。大げさでない表現の方が、心に染みるものなのかも知れない。2016/04/30
うさぎ
2
東日本大震災の津波から逃れた主人公の話です。規模は比べ物になりませんが、私の住む町で30数年前におこった水害を思い出しました。あの時の町中の消毒薬の臭いや瓦礫の山、、、改めて風化させてはいけないと感じました。2014/06/05
asura_kojima
1
一人の老漁師を通じて、淡々と震災の状況をレポートしているところがよいと思います。2016/01/25